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#二次創作
よんがつ
132
#夢小説
しらすのお部屋
568
つばさ
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コメント
1件
最終話、めちゃくちゃ良かった…!戦闘シーンの解像度が高くて、特にエグゼイドが特効薬の光を纏って突っ込むシーンは鳥肌立ったわ。パラドが核の内側で「ゲームは最後まで分からないから面白いんだ」って笑うところ、まさに相棒ものの最高到達点だよ。そして「おかえり」の一言で全部報われる感じ、涙止まらなかった。本当にお疲れさま、つばささん!🔥
二つの光が、一直線に激突する。
ドォォォォォンッ!!
轟音。
衝撃波が雲を吹き飛ばし、屋上を覆っていた瓦礫が宙へ舞う。
レウコイドの白刃が唸る。
エグゼイドの拳が火花を散らす。
一撃。
二撃。
三撃。
互いの攻撃が音を置き去りにする速度で交錯する。
「無駄だ。」
レウコイドが拳を振るう。
「私は完全体を超越した。」
「何度傷つこうと、 再生する。」
白い拳がエグゼイドの肩を掠める。
装甲が砕ける。
それでもエグゼイドは止まらない。
「……だったら。」
低く呟く。
「核ごと、お前を終わらせる。」
「できるものか。」
レウコイドの胸部の核が眩く輝く。
膨大なレウコイド因子が渦を巻き、一気に解き放たれた。
屋上全体を飲み込む純白の奔流。
飛彩たちは腕で顔を庇うことしかできない。
「永夢!」
視界が白に染まる。
その中心で。
エグゼイドは一歩も退かなかった。
純白の装甲から、銀色の光が静かに溢れ出す。
レウコイドウイルスだけに反応する、特効薬の光。
侵食。
分解。
浄化。
レウコイド因子が触れた端から、雪が溶けるように消えていく。
レウコイドの表情が初めて歪んだ。
「……何?」
「私の因子が……消えている?」
「これがお前の、特効薬だ。」
エグゼイドは静かに構える。
「そして――」
ドライバーにガシャットを叩き込む。
『MAXIMUM CRITICAL FINISH!!』
全身を白銀の光が包み込む。
空へ。
大きく跳び上がる。
その姿を見たレウコイドは、胸部の核へすべての因子を集中させた。
「来い。 」
「貴様の希望ごと、消し去ってやる。」
巨大な白黒の奔流が天へ伸びる。
エグゼイドは、その中心へ一直線に飛び込んだ。
「うおおおおおおっ!!」
「消えろォォォッ!!」
二つの力がぶつかる。
世界から音が消えた。
そして。
核の奥から、小さな緑色の光が灯る。
『永夢。』
「!」
『今だ。』
レウコイドの動きが、ほんの一瞬だけ止まる。
その身体が震える。
「やめろ……!」
初めてレウコイドが叫んだ。
「っ……貴様ァァァ!!」
核の内側。
拘束されたパラドが笑っていた。
『悪いな。』
『ゲームは最後まで分からないから面白いんだ。』
緑色の光が核の内部から溢れ出す。
レウコイドの支配が、一瞬だけ揺らぐ。
その一瞬を、エグゼイドは逃さない。
「パラドォォォーーーッ!!」
渾身のライダーキックが、核へ突き刺さる。
バギィィィィィンッ!!
白黒の核に、一本の亀裂。
二本。
三本。
無数の亀裂が走る。
「そんな……。」
レウコイドの瞳が大きく見開かれる。
「私は……完全……」
「完全じゃない。」
エグゼイドは静かに告げる。
「命を踏みにじるものに、完全なんてない。」
次の瞬間。
パァァァァァンッ!!
核が砕け散った。
眩い白と緑の光が空へ解き放たれる。
レウコイドの身体は音もなく崩れ始めた。
腕が粒子となり。
脚が光となり。
やがて胸元まで消えていく。
レウコイドは最後にエグゼイドを見つめる。
「……そうか。」
その声には、もう敵意はなかった。
「これが……人間の……」
言葉は最後まで続かなかった。
身体は無数の光となり、風に溶けるように消滅した。
静寂。
白い光が、静かに降っていた。
レウコイドの身体は完全に粒子となり、風に溶けるように消えていく。
誰も言葉を発しない。
長く、長く続いた戦いが、本当に終わったのだと理解するまで、誰も動けなかった。
その静寂を破るように。
一つの影が、ゆっくりと崩れ落ちる。
「パラド!」
永夢は迷うことなく駆け出した。
地面へ倒れる寸前、その身体を抱き留める。
変身が解除される。
純白の装甲は光となって消え、そこに残ったのは、宝生永夢の腕に抱かれたパラドだった。
「パラド……!」
呼吸はある。
鼓動もある。
だが、その身体には無数の傷が刻まれていた。
レウコイドに取り込まれていた影響なのだろう。
永夢は震える手で肩を支える。
「おい……。」
返事はない。
「パラド。」
もう一度呼ぶ。
ゆっくりと。
閉じられていた瞼が震えた。
「……ん。」
かすかに息を吐き、赤い瞳が少しずつ開く。
ぼやけた視界の先。
最初に映ったのは、自分を抱きかかえる永夢の顔だった。
しばらく瞬きを繰り返し。
ようやく現実を理解したように、小さく笑う。
「……なんだ。」
掠れた声。
「そんな顔、するなよ。」
その一言だけで。
永夢の張り詰めていた糸が切れた。
「……っ。」
思わず息を詰まらせる。
「お前……。」
その声は震えていた。
「命、張りすぎ。」
パラドは少しだけ目を細める。
そして、小さく鼻で笑った。
「……誰のせいだと思ってんだよ。」
その返しに。
永夢は思わず笑ってしまう。
「はは……。」
涙が滲む。
「そうだった。」
「お前、そういうやつだったな。」
少し離れた場所では。
飛彩が静かに息を吐いた。
「助かった……か。」
「……ったく。」
大我は苦笑しながら頭を掻く。
「心配かけさせやがって。」
貴利矢は腕を組み、大きく笑った。
「おかえり、問題児。」
ポッピーは涙を拭いながら駆け寄る。
「パラドぉ……!」
「もう、本当に心配したんだから!」
ニコも腕を組んだまま顔を背ける。
「バカ。」
「戻ってくるの、遅すぎ。」
そう言いながらも、その目には涙が浮かんでいた。
パラドはみんなの顔を一人ずつ見渡す。
飛彩。
大我。
貴利矢。
ポッピー。
ニコ。
そして。
最後に永夢。
ずっと会いたかった相棒。
レウコイドに身体を奪われ、どれだけ抗っても声しか届けられなかった。
助けに行きたくても行けなかった。
隣で戦いたくても戦えなかった。
ようやく。
ようやく、帰ってこられた。
パラドはゆっくりと息を吸う。
少し照れくさそうに笑って。
「……ただいま、永夢。」
その一言に。
永夢は何も迷わなかった。
穏やかな笑みを浮かべて、まっすぐ頷く。
「ああ。」
「おかえり、パラド。」
その言葉を聞いた瞬間。
パラドの表情から、ようやく張り詰めていたものが消えた。
肩の力が抜ける。
帰ってきた。
もう、独りじゃない。
その事実だけで十分だった。
しばらくの間。
誰も何も言わなかった。
朝の風が静かに吹き抜け、戦いの傷跡だけが、この場所で起きた出来事を物語っている。
永夢はゆっくりと立ち上がった。
空を見上げる。
厚く垂れ込めていた雲はいつの間にか消え、東の空が淡い橙色に染まり始めていた。
長かった夜が、終わろうとしている。
永夢は振り返る。
そこには、まだ地面に腰を下ろしたままのパラドがいた。
目が合う。
互いに何も言わず、小さく笑う。
永夢は一歩近づき、静かに右手を差し出した。
パラドはその手を見つめる。
あの日。
敵として出会い、何度も拳を交えた手。
相棒となり、命を預け合った手。
そして、どれだけ離れても、自分を信じて待ち続けてくれた手。
パラドはふっと笑う。
「……ああ。」
迷うことなく、その手を握った。
ぐっと力を込めると、永夢はその身体を引き上げる。
二人は並んで立った。
同じ景色を見つめる。
その背後では、飛彩が静かに腕を組み、小さく口元を緩めていた。
「ようやく、全員揃ったな。」
大我は肩をすくめながら笑う。
「相変わらず、世話の焼ける奴らだだ。」
「でも。」
貴利矢が続ける。
「それでこそ、俺たちだろ。」
ポッピーは満面の笑みで頷き、ニコも照れ隠しに顔を逸らしながら小さく笑った。
誰一人欠けることなく。
みんながそこにいた。
永夢はゆっくりとパラドへ視線を向ける。
優しく、けれど確かな信頼を込めて。
「頼りにしてるよ、パラド。」
パラドは一瞬だけ目を丸くした。
そして、いつもの自信に満ちた笑みを浮かべる。
「ああ、永夢。」
握った手に、もう一度力が込められる。
その瞬間。
地平線の向こうから昇った朝日が、二人の背中を優しく照らした。
黄金色の光は、CRのみんなの笑顔を包み込み、長い夜の終わりと、新しい朝の始まりを告げる。
もう、誰も一人ではない。
悲しみも、絶望も、乗り越えてきた。
命を救いたいと願う医師と。
その願いを誰よりも近くで支える相棒。
二人のゲームは、これからも続いていく。
だが――それはもう、終わりのためのゲームではない。
誰かの未来へと繋がる、希望のゲームだ。
朝日に照らされながら、七人はゆっくりと歩き出す。
その足取りは軽く、迷いはなかった。
GAME CLEAR.
CONTINUE?
その答えは、もう決まっている。
CONTINUE
彼らの物語は、これからも続いていくのだから。