東京の夜は、静かで温かかった。
ツアーがひと段落し、久々に訪れたオフの日。
私たちは小さなログハウスを借りて、森の中で休暇を過ごしていた。
(トントン……)
〇〇「……ん? こんな夜中に誰?」
(扉を開けると、パジャマ姿の大森元貴が、照れたように立っていた)
元貴「……〇〇、起きてた?」
〇〇「今起きたとこ。どうしたの?」
元貴「なんかさ……ひとりだと、眠れなくなっちゃった……」
(彼は遠慮がちに、でもどこか甘えるような瞳でこっちを見つめてくる)
〇〇「……入る?」
元貴「うん……」
(ベッドに腰を下ろすと、元貴はそっと私の肩にもたれかかってくる)
元貴「〇〇の匂い、落ち着く……」
〇〇「子どもじゃないんだから」
元貴「子どもでもいいから、甘えさせて……ダメ?」
(その声があまりに優しくて、胸がきゅっとなる)
〇〇「……いいよ」
(そう言った瞬間、彼は私の頬にキスを落とした)
元貴「ありがとう。だいすき」
(そのまま何度も、頬やおでこ、唇に軽いキスを繰り返す)
〇〇「ちょっ、もっくん……キス多すぎ……」
元貴「足りない。〇〇、すきすぎて止まらない……」
(唇が重なり、優しく甘く、夜が深まっていく――)
(元貴が眠ったあと、数分もしないうちにまたノックが)
(トントン…)
〇〇「今度は誰?」
(扉の向こうには、髪が少し濡れた若井滉斗が立っていた)
滉斗「シャワー浴びたら、寂しくなっちゃって……」
〇〇「まさか、甘えにきたの?」
滉斗「……ダメ?」
〇〇「ダメなんて言えないじゃん、そんな顔されて」
(ベッドに入ってくると、滉斗はすぐに私の手を握ってきた)
滉斗「〇〇の手、あったかい……もっと触ってて」
〇〇「……甘えすぎでしょ、、」
滉斗「だって、ツアーで我慢してたんだよ? 本当はずっと、こうしたかった」
(彼は私の手の甲に、そっとキスを落とす)
滉斗「ねえ……キス、していい?」
〇〇「……聞かなくてもするくせに」
滉斗「うん。だって、もう我慢できないから」
(そう言って、唇が重なる。深く、ゆっくりと)
滉斗「ねえ、もっとちょうだい……好きが、止まらない……」
(朝方近く、また静かにノックが響いた)
(トントン……)
〇〇「……まさか、今度は涼ちゃん?」
涼架「バレた?」
(藤澤涼架が、毛布を肩にかけたまま立っていた)
涼架「なんかさ、2人とも寝てるし、〇〇の声が恋しくなっちゃった」
〇〇「……みんな私に甘えすぎじゃない?」
涼架「それは、〇〇が甘えさせてくれる人だからでしょ?」
(そう言って、彼は自然にベッドに入り、私の髪を優しく撫でる)
涼架「ツアーでがんばったぶん、今日は甘えたい。いっぱい、キスもしたい……」
〇〇「またキスか……」
涼架「だめ? ……だめでも、しちゃうけど」
(そして、おでこにひとつ、頬にひとつ、唇に――)
涼架「〇〇、大好き。ずっと、そばにいて?」
〇〇「……みんなにそんなこと言われたら、離れられないじゃん」
涼架「なら、いいじゃん。それが答えでしょ?」
(その夜、夢の中でも彼らはずっと私にキスをくれた)
今回は、な、なんと!
3話くらいを一気にここに書きます!
いちいちCM出てきてうざいでしょ?
(うちだけなのかな??)
下にまだまだあるから見てってねー!
(朝)
柔らかな光がカーテンの隙間から差し込んで、まどろみの中、私はゆっくりと目を開けた。
すると、体の両側と足元に心地いい重み。
目をやると、やっぱりそこには――
元貴「……おはよ、〇〇。起きた?」
(私の肩に顔を埋めて、まだ眠たそうにしている元貴)
滉斗「……ん、〇〇、おはよう……」
(反対側で寝ぼけた声を出しながら、私の手をきゅっと握る滉斗)
涼架「……起きちゃった?もうちょっとだけ、このままがいいな」
(足元から顔を出して、上目遣いで見つめてくる涼ちゃん)
〇〇「……さすがに重いよ、みんな」
(でも、本音を言えば心地よかった。3人の温もりに包まれる時間が)
朝の甘えモード
(ベッドの中で3人がゴロゴロしながら甘えてくる)
滉斗「ねえ、今日どこも行かなくてよくない?」
元貴「そうだよ。オフなんだから、ずっと〇〇とこうしてたい」
涼架「動くのめんどくさいし……キスしてくれたら起きるかも」
〇〇「またキスか……涼ちゃん、キス魔すぎ」
涼架「だって、〇〇の唇好きなんだもん」
(涼ちゃんがすっと顔を近づけて、唇にふわりと触れるキスをする)
涼架「ほら、目覚めた」
滉斗「俺も目覚めたいから、キスして」
〇〇「……甘えんぼか」
滉斗「〇〇にしか甘えないから、いいでしょ?」
(滉斗は私の顎をそっと持ち上げて、まっすぐ目を見てキスしてきた)
滉斗「おはようのキス、これが一番すき」
元貴「……じゃあ、俺は“おはよう”と“だいすき”をまとめて言わせてもらうね」
(そう言って、元貴は私の首筋に軽くキスしながら)
元貴「……〇〇、だいすき」
〇〇「……ずるいよ、3人とも」
元貴「ずるくても、〇〇は俺たちのもの」
(そのセリフのあとに唇が触れ合い、熱を帯びた)
午後
(リビングのソファに並んで座りながら)
滉斗「〇〇、ちょっとだけ膝枕して?」
〇〇「“ちょっとだけ”って言って絶対ずっと寝るでしょ」
滉斗「バレてる~……でも寝かせて?」
(膝の上に頭を乗せて、気持ちよさそうに目を閉じる滉斗)
滉斗「……〇〇、手、繋いでて」
(そっと手を握ってくる。柔らかくて、安心する)
涼架「じゃあ俺は、〇〇の肩、借りる」
〇〇「何その“取り合い”みたいな空気……」
涼架「だって、〇〇は俺たちの特等席だから」
(肩にもたれかかってきた涼ちゃんが、こめかみにキス)
涼架「この距離が一番落ち着く」
元貴「……〇〇」
(不意に呼ばれて、元貴の方を見ると、彼は真剣な顔でこちらを見ていた)
元貴「キス、していい?」
〇〇「……また?」
元貴「“また”でも、したいの。気持ち、伝えたくて」
(そのまま頬に、唇に、深くて優しいキス)
元貴「〇〇は、俺にとって特別。ずっと一緒にいたい」
夜:
(夜、みんなでキャンドルを灯して音楽を流す。静かな時間)
涼架「今日、こうして過ごせてよかった」
滉斗「本当。〇〇がいてくれると、何もいらなくなる」
元貴「……〇〇。目、閉じて」
〇〇「……?」
(言われたまま目を閉じると、次の瞬間――)
(3人が同時に、私の額・頬・唇にキスを落とした)
元貴「おやすみのキス」
滉斗「だいすきのキス」
涼架「全部、ぜんぶ、〇〇だけにあげる」
〇〇「……もう、ほんとにずるいよ、3人とも」
3人「「「でも、〇〇は俺たちのだから。」」」
(そして夜はまた、あたたかなキスと甘えで包まれていった)
(朝 8:30)
静かなリビング。
テレビの音もつけず、3人の男たちがソファに体を預けている。
でも、ベッドの温もりは、すでにそこにはなかった。
元貴「……〇〇、早いな。気づいたらいなかった」
滉斗「仕事って言ってたよね、確か朝からって」
涼架「今日は……生放送だったっけ?」
(その言葉に、滉斗がリモコンを取りテレビをつける)
\ テレビ:MC『〇〇さんです~!どうぞ~!!』 /
(画面には笑顔で登場する〇〇の姿が映る)
\〇〇『おはようございまーす!お願いします!』/
生放送スタジオ
(明るいスタジオ。〇〇は華やかな衣装で出演者と談笑)
MC「〇〇さん、今日も綺麗ですね~!」
男芸人A「ほんと、僕より全然顔が整ってる!」
俳優B「現場でも、〇〇さんめっちゃ明るくて、すぐ仲良くなれましたよ」
〇〇「そんなことないですよ~、みなさん優しくしてくれて嬉しいです!」
(スタジオは笑いと拍手)
それを見ているミセスの3人
(無言でテレビを見つめている3人)
滉斗「……男、多くない?」
元貴「芸人に俳優に……MCまで〇〇に近くね?」
涼架「……なんか、楽しそうに笑ってるな。あんな顔、俺らにもするけど……」
(3人とも少しずつ口数が減り、視線が鋭くなっていく)
元貴「……正直、ちょっとムカつく」
滉斗「わかる。“仕事だから”って言い聞かせてるけど、心はザワザワしてる」
涼架「〇〇ってさ、距離感バグってるとこあるじゃん。悪気ないけど、近すぎるんだよな、ああいう男たちに」
(しばし沈黙)
元貴「ねえ、帰ってきたらさ、ちょっとだけ、俺らの気持ちぶつけよ?」
滉斗「賛成」
涼架「嫉妬した分、甘えてもらうから覚悟してもらおっか」
(3人の“スイッチ”がカチッと入る)
数時間後:〇〇帰宅
(ガチャ…玄関の扉が開く音)
〇〇「ただいまー!」
(何も知らずに明るく帰ってきた〇〇。)
(テレビが付いている)
〇〇「あ、見てくれてた?生放送!結構盛り上がったんだよ~」
(ソファの3人がゆっくり振り向く)
元貴「……うん、見てたよ。“盛り上がってた”ね。男たちと」
滉斗「〇〇、あれ、どういうつもり?」
〇〇「え? えっ……なにが?」
涼架「MCにも芸人にも俳優にもニコニコして、楽しそうにしてさ。俺らのことなんだと思ってるの?」
〇〇「……え……え?待って、みんな怒ってるの?」
(空気が張り詰める)
元貴「怒ってるっていうか……嫉妬してる。正直」
滉斗「俺たち以外の男に、あんな笑顔向けるの、見たくなかった」
涼架「ずっと気になってた。テレビ越しでも、〇〇が遠くに行っちゃったみたいで」
(3人の声には、本気の想いがにじんでいた)
〇〇「……ごめん。そんなつもりじゃなかったのに……。みんなが見てるって思ってたから、頑張ろうって……」
(元貴が立ち上がって、〇〇を強く抱きしめる)
元貴「……わかってる。でもさ、もっと“俺らだけ”に向けて、その笑顔くれないと、ヤバいくらい寂しくなる」
(そのまま、首筋にキス)
滉斗「……〇〇、好きすぎるから、こういう時めちゃくちゃ弱いんだよ」
(後ろからギュッと抱きついて、耳元にキス)
涼架「帰ってきてよかった。帰ってこなかったら、俺、テレビ局に乗り込むとこだった」
(おでこに軽くキス)
〇〇「……ほんと、嫉妬しすぎ」
元貴「だって、〇〇が好きすぎてどうしようもないんだもん」
滉斗「今日の分、取り返すから覚悟して」
涼架「今夜は、絶対〇〇を独り占め」
(3人の口づけが、再び重なる。今度は独占欲も、愛も、すべてこもった深いキス)
朝──
ほんのり冷えた空気の中。
3人の寝息が静かに響いている。
リビングのソファに、毛布をかぶって寄り添って眠る、大森元貴、若井滉斗、藤澤涼架。
その寝顔は、まるで子どものように無防備で、昨日、たくさん甘えきった“満足”がにじみ出ていた。
〇〇(心の声)「……ふふ。よかった。ちゃんと安心して寝れてる」
(そっと3人に毛布をかけ直して、キスの音を立てないように額に唇を寄せる)
〇〇「行ってきます」
(静かに玄関のドアを閉め、早朝の現場へと向かった)
数時間後──リビング
(ミセス3人、順番に目を覚まし、しばらく無言)
滉斗「……〇〇、もういないんだ」
涼架「朝早くから撮影って言ってたっけ。今日も忙しいね」
(沈黙。少しだけ気まずい空気が流れる)
元貴「…あの…さ、昨日のこと思い出してたら、なんか……ムカついてきた」
滉斗「俺も……めっちゃ甘えてたのに、今日になったら“当たり前”みたいにいなくてさ」
涼架「なんかズルくない? 俺たちは置いてけぼりって感じ……」
(気持ちが言葉になると、3人の中で“意地”が芽生える)
元貴「じゃあさ、今日……〇〇が帰ってきても、無視しない?」
滉斗「え、マジで?……でもそれくらいしないと、わかってもらえないかも」
涼架「……やる。俺もムカついてるし。甘えっぱなしだった分、ちょっと意地悪したくなった」
(3人の中に、“ちょっとした仕返し”の空気が流れ始めた)
夜──玄関の扉が開く
〇〇「……ただいまー」
(静かな部屋。テレビの音だけが空しく響く)
〇〇「……あれ?誰も返事しない……?」
(リビングに入ると、3人は各自ソファや床で無言。視線すら向けてこない)
〇〇「た、ただいま……今日の収録、すごく盛り上がったんだよ」
(反応、なし)
〇〇「ねえ……どうかしたの?」
(でもやっぱり、誰も返事をしない)
(その空気に、胸がじくじくと痛んでくる)
〇〇「……お風呂、入ってくるね……」
(声を震わせながら立ち上がる〇〇。その背中に誰も声をかけない)
数十分後──
〇〇は髪も乾かさず、夕飯も食べず、自分の部屋に入ってしまった。
夜──しばらくして
(静かになった家の中。誰もテレビも見ず、各々が無言で過ごしていた)
(やがて、ふと、何かが聞こえる)
涼架「……ん?今、なにか……」
(耳を澄ます。すると、かすかに……)
「……うぅ……なんで……どうして……」
(〇〇の部屋の中から、しゃくりあげるような声が漏れてきた)
滉斗「……嘘、泣いてる……?」
元貴「……っ、マジか……」
(3人、ハッとして立ち上がり、〇〇の部屋の前に集まる)
(しばらく無言。その間も、部屋の中からは涙声)
部屋から
〇〇「……わかんない……なんで無視されるの……私、なにかした……?」
涼架「……ごめん、これ……俺たちやりすぎた」
滉斗「自分たちの寂しさを押し付けただけだった」
元貴「……行こう。ちゃんと謝らなきゃ……」
(そっとノックする)
元貴「……〇〇。入っていい?」
〇〇(震える声)「……なんで……なんでみんな無視したの……?」
滉斗「……ごめん、〇〇。本当に、ごめん」
涼架「寂しかっただけなんだ。昨日、いっぱい甘えて、それで……〇〇が朝いなくて、勝手に拗ねて……」
元貴「でも、こんな風に泣かせるくらいなら、最初から我慢すればよかった」
(ドアが静かに開く。目を赤くした〇〇が、3人を見上げる)
〇〇「……意味わかんないよ……私、がんばってただけなのに……」
滉斗「知ってる。〇〇ががんばってること、ちゃんとわかってる」
涼架「わかってたのに……俺たち、バカだった」
元貴「だから……お願い。許してほしい」
(3人がベッドに駆け寄り、〇〇を包み込むように抱きしめる)
涼架「〇〇、俺たちのこと、嫌いになってない?」
〇〇「……なるわけ、ないでしょ……バカ……っ」
(ポロポロと涙があふれ、3人がそれを拭う)
滉斗「本当は……俺らの方が、〇〇に甘えすぎてたんだよ」
元貴「もう無視なんてしない。いっぱい話そう、泣かないで」
(キス。ひとつ、またひとつ。額、まぶた、頬、唇に)
涼架「泣いた顔もかわいいけど……笑っててほしいな」
滉斗「今夜はずっと一緒にいるから」
元貴「ぎゅってして、離さない」
(ぎゅっと抱きしめられ、胸の音が響く)
(寂しさも、不安も、涙ごと包まれて、〇〇は小さく頷いた)
おわり〜!長かった〜!
ここまで読んでくれたそこの君!!
お疲れさまです!
ごめんねぇ!
質問なんだけど、これからもずっとこのスタイルで行くか、
一話一話ずつ行くか、どっちがいい?
コメントで教えてね!ついでにリクエストも!
(文字数が!なんと!6165文字もあったよ!!)
(やばすぎる!おつかれ!)
コメント
7件
もう全部最高すぎんだよ!!最初の順番にノックして入ってくるところ想像できて涼ちゃんとか可愛すぎんだよォォ、😭