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世界が私だけになり、どれくらい経ったんだろう
星の数を数えるのも飽きて、石像たちに話しかけるのも日課になっていた
でも、その日は_風の音に混ざって、誰かの声がした
?「……こ…文明……な…」
『!?しゃ、しゃべった!?誰か喋ったよね今!!!』
間違いない、久しぶりに聞いた” 人の声 ”だ
私は全力でその声の方向に走った
草をかき分けて飛び出すと、そこにいたのは_
素っ裸の逆立った白髪で、毛先が鮮やかな緑色の男の子
『うわぁぁぁっ!!?しゃ、喋るツルピカ猿おる!!??』
?「は?」
『毛も少ないし、喋るし、二足歩行だし!新種だ!!!』
?「新種じゃねぇよ普通の人間だよ!バカかてめぇ!」
『えごめんそんな怒らんでくださいまし…
やっと見つけた人間で少しはしゃいでしまっただけなんでして…(泣)』
?「” やっと見つけた “…?…お前、いつから復活していた? 」
『え、んー…いつからって言われても…世界が謎の光に飲み込まれてから…?』
?「3700年ずっと生きてたのか…?」
『え、3700年!?うは〜!!めっちゃ長生きしてんじゃ〜ん!ギネス更新だねこれは!』
?「ギネスところじゃねぇよ」
彼はぼそっとつぶやき、私をじろじろ観察し始めた
?「外傷ゼロ、老化もなし…… 筋肉の劣化もねぇ
3700年の時をそのままスルーしてんのかよ… ありえねぇ…けど、現に立ってる」
?「……クククッ_ 唆るぜ、これは」
『そそる…?なにを?え、誰が誰を? もしかしてナンパ?ナンパですか!?』
?「ちげーよ!!科学的興奮だ!!」
『え、そんなジャンルあるの!?』
?「お前の存在がだよ!人間の理屈ぶっ壊してんだ!」
『ほーん…褒められてるのかな?』
?「褒めてねぇよ」
?「はぁ…お前、名前は?」
『名前?私は自由(ゆう)!自由に生きろって意味らしい!』
?「……名前の通りすぎんだろ」
『でしょ!褒められた!』
?「だから褒めてねぇって」
千空「俺は千空、石神千空だ」
『千空!かっこいい名前だね!よろしく!!』
千空「あぁ、よろしくな」
千空のその小さな笑い声が、
3700年ぶりに聞いた“ 生きてる音 ”になった
『ねー、千空はこれからどうする?』
千空「あ?決まってんだろ。文明を再建すんだよ」
『ぶんめい…を、さいけん…??』
千空「そうだ。石化で滅んじまった人類の文明を、この手でゼロから作り直す」
千空はそう言って、遠くを見た
どこまでも続く森
その向こうに、誰もいない空
『えぇ〜…?できるの?』
千空「できるに決まってんだろ」
彼は、当たり前みたいに言った
千空「科学があればな」
少し風が吹いて、
その言葉が世界に溶けていくように響いた。
この人は科学が好きなんだなぁ
『…いいねぇ、そういうの大好き!私も出来るだけ手伝うよ!』
千空「おーそりゃありがてぇ
まずは火起こしからだな。文明の第一歩だ」
『おー!いえっさー!!』
千空の口調あってることを願う( )
あ、最後まで見てくださってありがとうございます
最後まで見てくれたってことはもう私の事好きですね(?)ちゅっちゅ(((
次回作楽しみにしてください 頑張ります。
生ぬるい目で見守ってください(?)