テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2,080
750
380
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「くるッ」
その直後、 廊下の奥から
_ドン
重い足音が響く
ゆっくり、 一歩
また一歩、と 床が軋む音が聞こえる
自分でも顔が青くなって行くのが分かった
「、、、ニゲロ」
みどりは小さく言った
次の瞬間
_ドン!!
さっきより大きな音だった
何かが廊下を曲がった気配がした
「はやく」
みどりは自分の腕を引いて前を歩いてくれた
扉を潜り、 部屋の隅を見る
古いクローゼットだろうか
扉が少しだけ開いている
「ここハイッテ」
急いで扉を開けた
中は暗く、僅かに 木の匂いがする
二人で中に入る
扉をそっと閉める
外の音だけが聞こえる
ドン_
ドン_
足音が、ゆっくり近づいてくる
そして、 ピアノの前で止まった
そして何も聞こえなくなった
そのあと
_ポーン
また鍵盤の音が鳴った
みどりが
すぐ隣で小さく息をしている
「、、、アノ」
とても小さな声だ
「サっきの、、、がくふ」
「まだ、、、たりない」
息を潜めながら続ける
「アト、、、もういちまい」
その時
ギィ、、、
部屋の扉が開く音がした
あの化け物の足音が部屋に入ってくる
ドンッ、、、
ドンッ、、、
足音はピアノの前で止まった
次の瞬間
_ポーン
また鍵盤が鳴った
みどりがぎゅっと服を掴んできた
そして
ドン、、、
足音がまた動く
ゆっくり
ゆっくり
タンスの方へ
ドンッ
目の前で止まった
タンスの前だ
中の空気が凍る
みどりいろの呼吸が浅くなる
息が詰まる
タヒにそうだ
外で 何かがタンスに触れる音がした
コツンッ、
静かすぎる
まだそこにいるかもしれない
その時 廊下の奥で
ガタンッ!!
とても大きな音がした
足音が止まる
少しの沈黙、
そして
ドン_
足音が、タンスから離れていった