「ふぅ、やっと1人になれた。……アレ?着替えがある。用意してくれたのかな、まあいいや。」
俺は服を脱ぎ、誰か居るかも確認しないまま浴室の扉を開けた。
ーーガラガラガラ
「…………え?」
「は……?はあぁぁ!?!?」
俺が浴室の扉を開けると、そこには杏の兄、颯の姿があった。
颯は俺の姿を見るなり、真っ赤な顔になり勢いよく浴室の扉を閉めた。
「っ、テメェ!俺の着替えがあっただろうが!ぉ、俺が入ってるって、分かんだろうが!!」
焦っているのか早口で俺に文句を言ってきた。
(へぇー、人に裸見られるのがそんなに嫌なんだ?さっきの仕返しに少し虐めてやろうかな。)
そんな颯の心情を煽るように、再度勢いよく洋室の扉を開けた。
「は……?っ、テメ、この…!閉めやがれ!」
「えー、俺さぁ、見ての通り風呂入る気満々だったから裸なんだよね。男2人が入っても別に浴室狭くないし、別に入っても良いですよね?……それとも、一緒に入ったら何か困ることでもありますか?」
「う……。ねぇ、けど…。」
言葉を詰まらせながらも、まだ何か言いたそうな颯に俺は優しく微笑む。
(服着てた時はあんまり分からなかったけど、改めてじっくりと見ると細い身体だな。)
俺が颯の身体をまじまじと眺めていると、その視線に気づいたのか両手で身体を隠し、顔をより一層赤く染め此方を睨みつけてきた。
「な、なんだテメェ!!…あ、んまり、その、じろじろ、見んじゃねぇ…よ。」
ーードクンッ
颯の恥じらう姿を見た瞬間、心臓が一際大きく鼓動するのが分かる。
(え…。何、これ。あんなに凶暴で乱暴だった颯さんがこんな表情して、俺の事意識して見てる…!)
「へぇ?こんな顔真っ赤にしてさぁ。俺に自分の身体見られるのがそんなに恥ずかしいんですか?…可愛いですねぇ。」
(は……?可愛い?誰が、颯さんが…?俺は何を言っているんだ…!?)
「もっとよく隅々まで身体見せてくださいよ。…ほーら。」
そう言いながら、必死に身体を隠していた颯の両手を頭上で一纏めにして浴室の壁に押し付ける。
「うあ…っ!ぉ、い、テメ、何しやがる、離せ…!」
当然の如く、颯は俺の手から逃れようと身を捩り暴れる。
そんな颯の様子を嘲笑うように耳元に顔を寄せて囁いた。
「そんな弱い力じゃ、俺の拘束は外れませんよ。残念でした。…それにしても細っそい身体ですねぇ。」
そう言って、腕を押さえ付けていない方の手で颯の腰を撫で上げる。
「んやっ…ぁ、」
腰を撫でられただけだというのに、身体をビクリと震わせ擽ったいのか身を捩らせる颯に、俺の背筋がゾクゾクッと高揚する。
(っ…何だこれ。今まで感じたことの無い感覚だ。今はただ、颯さんを泣かせる程虐めて、俺だけのモノにしたい…♡)
「へぇ、颯さんは腰を触られるだけでこんな声出るんだ?…えっろ。」
再度耳元でそう囁くと、颯の身体が面白いほどビクリと跳ねる。
「……っ、て、めぇ…っ!こんなことして、タダで済むと、思ってんのか…!お前なんか、俺が、ぶっ殺してやるからな…!」
あまりの羞恥心にプライドが傷付けられたのか、生理的な涙を浮かべ俺を睨み付けてくる颯に舌なめずりをして興奮を高ぶらせる。
「あは、そんな涙目で睨まれても可愛いだけですよ。興奮、しちゃったなぁ…♡」
「…なっ!テメ、勃っ…、」
「あー、俺男抱くの颯さんが初めてなんですよねぇ♡ イイ声で鳴いてくださいね?」
「…ひっ、ぃ……っ、」
俺の怒張した下半身へ怯え、フルフルと首を横に振りながら拒否を示す颯。
然し当然辞めるなんて事はしない。
「あれ?颯さん怖いんですか?こんなに震えて、可哀想に…。あは!でも大丈夫ですよ?今まで味わった事が無いくらいの愛を颯さんに注いであげますか、らッ!♡」
恐怖に身体をガクガクと震わせる颯に構うこと無く、己の欲望のままに全く慣らしていない颯の後孔へ陰茎を挿入し始める。
「ィい”ッ”…!?痛ッ”、いっでぇ…!ぬ、け、抜けよぉ”、!」
颯はどうにかして俺の陰茎を引き抜こうと必死に身を捩るも、両手を押さえ付けられている為どうにも出来ずにいる。
そんな浅はかな弱い抵抗に口元を歪ませて嘲笑すると、颯の両手を抑えていない方の片手で颯の腰を掴み引き寄せる。
「こーら、ダメですよ。…逃げないでくださ、いッ!♡」
ーーガツンっ!
無理矢理体内を抉られ拡げられた音を感じる。
「ひぎぃぃい”ッ、!ぃ、いだ…ッひ、く、」
「あは!お尻から血が出てますよ。やっぱり颯さん処女だったんですね。颯さんのハジメテ、嬉しいなぁ。」
「……っ…こ、の…ックソ、が!しょ…じょ、なんかじゃ…ねぇ、!」
「……へぇ、嘘はいけませんよねぇ?」
こんなにキツキツなのに何を言っているのか。
つまらない意地を張る愚かな颯を嘲笑うかのように、腰を強く掴んだままハジメテだということも気にする事なく、激しく何度も颯の胎内を突き上げる。
「ゃああ”ッ!!ざ、ざけ…んなっ…!ゃ、めろ、なん、がぁ、くりゅ…、ゃめ、や、おいテメ、!ほ、ほんとに、ゃ…め、……っぁ”、っぁあ”ぁあああ〜〜ッッ、!!♡♡」
ぴゅっ、と颯の陰茎から白濁が勢いよく浴室の床へと飛び散る。
その瞬間、洗面台に置いていた携帯電話で颯の痴態を写真に収める。
ーーパシャ
「……ぁ、え…?」
「おー!良い写真が撮れましたよ、ほーら♡」
満面の笑みで颯に今程撮影した写真を見せる。
「なっ……!テメ、これ、!消せよ…!」
颯は顔から湯気が出てしまうのでは無いかという程、顔を真っ赤にさせ俺の手に持つ携帯電話を奪おうと手を伸ばすも幸い俺の方が身長が高く届かない。
「消すわけないじゃないですか。明日にはこの写真を大量に現像して、学校や近所の皆に配って、颯さんの可愛いところを見てもらうんですから♡」
そう言いながらニッコリと満面の笑みを浮かべる。
すると、先程の表情とは一変して今度は顔を真っ青にさせながら浴室の床へと座り込み、俺の足元に必死に縋り付く颯。
思わずニヤけが零れる。
「ゃ…めろ、…そ、そんなこと、したら、俺…俺…っ」
「そうですよねぇ?こーんな颯さんのいやらしい写真をばら撒かれちゃったら……あはは!恥ずかしくて俺だったら死にたくなるなぁ。」
俺の言葉に、ただただ身体を震わせボロボロと涙を零しながら啜り泣き強くしがみつく颯に黒い笑みを浮かべながら顔を近づける。
「この写真をばら撒かれたくなかったら、おれから一生俺の事だけ見て、考えて、従って……俺の奴隷として生きてください。」
「………ぇ。」
「じゃあそういう事ですので♡ 杏が寝た後、颯さんの部屋に行くのでその時にまた “仲良く” してくださいね♡」
未だ状況が掴めていない颯を置いて、上機嫌な様子で浴室から上がり服を身に纏うと、杏達が待つリビングへと足を進めた。