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「グァァァァァァァ!」
アリスさんのだ。
「ッ!アリス!」
アリスさんは片腕が消えていた。あまりの痛みに叫んだのだろう。僕はすぐさま敵の方を見る。敵は赤い液体で汚れている黒い鎧を纏い2mはある直剣を持っている騎士だ。ここからは20mも離れているのにも関わらず、アリスの片腕が斬られた。
「くッ…不意打ちとは、卑怯なものめ…。」
「アリス!逃げろ!」
「駄目だ!貴様の魔術を見るまでは逃げん!」
ああそうだ。僕は動揺していて魂管理術のことをすっかり忘れていた。これを使えば倒せるかもしれないと言われてここに来たのだ。使わずに死ぬなんてマネは絶対だめだ。
「アドミニストレータ!」
僕は魔術の名を叫ぶ。瞬間、僕を中心に紫の波紋が地面を進む。その波が騎士に触れた。その瞬間、騎士は動きが止まりやがて膝から崩れ倒れた。
「はぁ…。はぁ…。」
相当魔力使うな…。素人が使おうとしたら一気に魔力が枯渇して気絶、もしくは死ぬな。
僕はこの魔術の名前が魂”管理”術ということを思い出した。と、いうことは思ったことを実行に移すのか?僕は騎士が立ち上がることを強くイメージした。そうしたら騎士が立ち上がった。次に僕はその剣で自分を斬ることをイメージした。…が動かない。僕は強くイメージした。すると、騎士が自分の長剣で自らを真っ二つにした。
「…つよ。」
僕はそんな素っ頓狂な声を出した。
「あっあれ!?アリスさんは?」
僕はアリスさんがいた方を見る。…倒れていた。まずい。血がずっと垂れている。このままじゃ本当に死ぬ。僕は瞬間、アリスさんの片腕と切り落とされた手が繫がるイメージとても強くした。すると、アリスさんの片腕は繋がった。
「これ、回復魔術にも応用できるのか…。」
僕が唯一覚えれなかった魔術。回復魔術。これはもう才能が無いと使えない。そんな魔術を使えるようになった。
「あれ…?これどうやって効果切るんだ?」
僕はアリスさんを立ち上がらせる。すると、先程まで倒れていたからわからなかったが目がいつもの水色から紫色になっていた。これが効果を受けたものの特徴か?僕は紫色の目が水色になるのをイメージした。すると、
「はっ!?」
どうやら成功したようだ。
「おはよう、アリスさん。騎士は倒したよ。」
僕はこれまでにやってこなかったくらいの優しい声で呟いた。