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「このあと16時15分頃から委員会あるからな、場所は後ろの黒板に貼ってるから見とけな」
「悪い、俺委員会ある」
「え、萩原って委員会やってたっけ、何委員?」
「美化」
「へえ、、じゃあ委員会終わるまで待っとくわ」
「いや遅くなる、いつもなげえし」
「大丈夫大丈夫、それまで自分で勉強しとくし」
萩原は少し間を置いてそうか、と頷いた。
「図書室委員会で使うよな、、、あ、じゃあ駅の近くの図書館行っとくわ」
「ああ」
萩原が来るまで日本史やっとこう。
「普通に1階1年2階2年3階3年でいいんじゃない」
「何組の何班がやるかも決めないとだめなんでしょ」
「そんなん先生が決めろよ、、」
校内のトイレの点検と石けんの補充を終えた後、冬休み前の大掃除の担当場所を振り分けてほしいと言われ今決めている最中だ。委員が決める意味がわからない。
「そうしたら2班余るじゃん」
「じゃあこことここに入れたら」
「トイレにこんなに人数いらなくない?」
適当に割り振っとけばいいだろ。みんなどうせそんな真面目に掃除しねえんだから。
「てかまず女子が何人で男子が何人かわかんなかったら決めれなくない?」
トイレに関しては男子女子があるから、それぞれの人数がわからないと決めづらいが、まあ先生らが無能で人数がわからない。
30分ほど考えたが、なかなか決まらなかった。
「そこの2年参加しろよ」
3年生が俺に向かって言ったようだった。
「さっきからなんも言ってないだろ」
ため息をつきそうになったが、それを堪えてすいません、と言った。
時計は17時半を指していた。あと30分で完全下校時間だ。
「自分の班の男女の人数ならわかるからここにいるメンバーの班のうちから決めるのはどうですか」
3年生が、お前が言ったか?みたいな顔をした。
「、、じゃあ1階のトイレは1年、2階は2年、3階は3年、4階は、、3年がやるか。それぞれで決めよう」
3年生がそう言うと学年ごとに話し出した。
ようやく決め終わった頃には下校時間5分前を伝える放送が流れていた。