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今回は福岡目線
福岡→福
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福「いらっしゃいませ〜」
福「お会計860円となります。」
俺は福岡だ。普段はコンビニのバイトをしている。
俺の1日はコンビニのレジで始まって、コンビニのレジで終わる。基本そんな日常だ。でも…
福「いらっしゃいませ〜」
福「お客様、お買い上げされる商品をレジに置いて下さ…」
ボス「よう、福岡。命令だ。」
そこには、いつしか見慣れた黒い服を身に纏った男が立っていた。
こいつが来ると、いつもの日々はちょっと変わる。
俺は裏でヤクザの部下として働いているんだ。
福「なんですか、ボス。今は俺の仕事中です…」
バレないよう、小さい声で話す。
ボス「ああだこうだ愚痴は要らん。命令だ。できるだけ早く済ませろよ。」
福「分かりました…」
ボスはポケットから四つ折りにした紙切れを渡して去っていった。
俺は従業員のエプロンのポケットにその紙切れを入れた。
レジ休止中の札を立ててトイレの個室へと向かう。個室で、バレないよう音を立てずに紙切れを開く。
(命令ならとっとと済ませてやるよ…)
福「っ……?」
紙切れに書かれた名前を見て、思わず息を呑んだ。紙切れには、こう書いてあった。
「ターゲット『北海道』」
俺は、北海道とは仲の良い友達だ。今まで何度も語り合ったり、励ましあったりしてきた仲だ。そして、俺はちょっとだけ、北海道のことが好きだ。
なんで北海道がターゲットとなっているかは知らない。きっと誰かの小さな恨みにすぎない。
今までだってそうだった。ずっと何も知らずに多くのターゲットを殺してきた。
俺がヤクザの部下になったのはおおよそ10年ぐらい前のことだ。
福「うっ…」
ヤンキー「邪魔だ。」
ヤンキー「何やってんだよ!邪魔だっつてんだろ!」
そのとき確か俺は胸ぐらを掴まれた
福「な、何するんですか!」
福「あ゛っ」
殴られた。確か殴られたんだ。
ヤンキー「弱っちいやつだなぁ」
??「何やってんだよ、小僧」
あんまり覚えていない。殴られたばかりで頭が真っ白だった。
ヤンキー「チッ、ヤクザの野郎かよ。おい!お前ら!逃げるぞ!」
確か、それで、助けてもらったお礼に部下になったんだった。それからは、、ターゲットになったやつを殺して、埋めて、殺して、埋めて…
、、俺は、結構上手くこなせてたはずだ。さっさと殺して、さっさと埋めてた…
………
あ、俺、何やってんだっけ
佐賀「…さん!…福岡さーん!!」
佐賀の呼ぶ声が聞こえて我に返る。トイレの個室を軋む音を立てて開いた。
福「あ、あぁ、すまん」
福「レジ、戻るよ」
佐賀 (…福岡さん、どうしたんだろう、なんか元気無い気が…)
俺はボスから貰った紙切れを、ぐしゃぐしゃに握り潰してポケットに入れた。今回の命令は、嫌な感じがして、たまらなかった。
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今回、福岡目線長くなるので区切ります!
ばいちゃ!