夕飯は寄せ鍋だった。古田女史が割った薪を囲炉裏に焚べ作った。炭ではないので、ガンガン燃える。あっという間に煮立ち、皆、舌鼓をうった。カニ、牛肉等見慣れないものは、古田が店の御歳暮からパクった。「この寺は、いつもこんな豪勢何ですか?」と鼻川クンが聞いた。「まあこんなの序の口で、朝飯ぐらいかな?」亜漕がデカく出た。
寺は綺麗に片付き、正月を迎えるばかりで有る。明日から恒例の厄落としとも言うべき檀家の婦人方の「お悩み相談」が始まる。山富士女史「あのぅ、わたしはどうしてれば…」「ああアタシの横で檀家が金一封だの、手土産を持ってくるから、受け取って、お供えして。」明日が楽しみで有る。
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