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rs 、、、ぇ、
貴方 、、、?
rs あ、いや、なんでもないねん。
赤くなって耳を隠すように、首筋に巻いた赤いマフラーを少し引き上げた。心臓がうるさい。自分の足が止まったことすら、まだ整理がついてない。
rs 、、、あの、今、ちょっとだけ時間もらってええ? 手をポケットから出して、ぎこちなく差し出した。指先が微かに震えている。
rs 、、、あの、今、ちょっとだけ時間もらってええ? 手をポケットから出してぎこちなく差し出した。指先が微かに震えている。
rs 俺、あんたのこと、めっちゃ気になってん。名前、教えてくれへん?
貴方 、、、⚪︎⚪︎
rs ⚪︎⚪︎、、、。 その名前を噛み締めるように繰り返した。唇が柔らかく弧を描く。
rs ええ名前やな。、、、似合ってる。
冬の風が2人の間を吹き抜けた。街路樹の枯れ枝が揺れ、乾いた葉がひとつ、地面に落ちる。周囲を生き交わう人々は足を止めない。この瞬間、世界が⚪︎⚪︎ー-ー⚪︎⚪︎の前だけ、ほんの少し遅くなっているかのようだった。
rs あー、その、立ち話もなんやし。俺まだこの辺おるから、もしよかったら連絡先とか、、、。
スマホを取り出しかけて、やめた。がっつきすぎやろ、と自分にツッコむように頭を掻く。茶色い髪がくしゃっと
貴方 いいよ交換しよ、
rs まじで? 目が一瞬きらっと光った。犬みたいな反応だった。すぐに取り繕おうとして、でも全然できていない。口元がにやけるのを必死に堪えながら、今度こそスマホの画面を⚪︎⚪︎に向けた。
rs ほな、これ。QR出すわ。慣れた手つきで表示させるが、差し出す手がまだ少し震えていた。寒さのせいだと言い張れる程度には、十二月の空気はつめたかっだけれど。
rs あ、俺リスっていうねん。本名ちゃうけど、まぁ、あだ名みたいなもんやと思ってくれたら。照れくさそうに鼻の頭を擦る。
rs 、、、⚪︎⚪︎、か。ふふ、なんか、まだちょっと
実感ないわ。
貴方 そっか笑。
rs いや、だってさ。⚪︎⚪︎が笑った顔見て、リスは一瞬言葉を失った。
rs 、、、っ。慌てて視線を逸らし、空を仰いだ。
夕暮れのオレンジが目に染みるーーーわけではなく、ただ単に自分の顔が赤いのがバレたくなかっただけだった。
rs いや、なんでもない。こっちの話。
誤魔化すように咳払いをひとつ。それから⚪︎⚪︎の方に向き直って、少し困ったように笑った。
rs 笑われたのに嬉しいとか、俺ちょっとやばいな。 冗談めかしていったが、「ちょっと」どころではない顔をしていた。通りの向こうでイルミネーションが点灯し始め、光の粒がリスの瞳に映り込む。まだ出会って数分の相手に対して、この胸の騒がしさは明らかに「ちょっと」の範疇を超えていた。
貴方 もしかして私のこと好きだったりして笑(顔を覗き込む
rs ッー!
覗き込まれた距離の近さに、リスの体がビクッとと跳ねた。
rs ちょ、近っ……! 顔ごと背けようとして、
でも目だけは⚪︎⚪︎から離せなかった。耳の先まで真っ赤に染まっている。もう誤魔化しようがないくらいに。
貴方 「また”明日”!」と言って行ってしまった。まだ顔には微かに熱くなっている…….