テラーノベル
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それから数日がたった。
最近、とある事件が発生していた。それは、
“泥のMOBによる事件”
突然泥を被ったMOBが人を襲うという事件。襲われた人々はその泥を浴びた腕や手足が動かなくなる、意識不明になるという事件が。
その事件を聞き、すまないスクールもその依頼へと向かう。
そんなある日のこと。
すまない先生達はとある洞窟へ、その洞窟には、モンスターと混じり、泥のモンスターも襲いかかってくる。
それをすまない先生達は倒す。
エウリは後方支援で一緒にやってきた。
そして、しばらくモンスターを倒す。だが、それは恐ろしい程減らないのだ。
「何これ・・・一体・・・なんで・・・」
「すまないさん!ポーションです!!」
と、エウリが慌てて駆け寄る。だが、
「ッ!!エウリ!!!」
「え?」
エウリの後ろには、泥のモンスター。しかも、ミュータントゾンビの同じ姿のモンスターが、エウリに目掛け、腕を振り下ろした。
「危ない!!」
誰が叫んだか分からない。だが、誰かが叫んだ。その叫びと共に、誰かが飛び出した。
そして、拳が振り下ろされ、砂煙が舞う。
やがて、その煙が晴れる。だが、
「ッ!!すまない先生!!」
エウリを庇うように地面に倒れた。エウリは頭を抑え、起き上がる。
「・・・すまない、さん・・・?すまないさん!!起きて下さい!!すまないさ・・・」
ぬちゃっ
突然手のひらにぬめりとなにかが。エウリは恐る恐る自分の手を見る。
そこには、真っ赤な血が。しかもそれは、今自分を覆い被さるように庇ったすまない先生の“血”が。
エウリはヒュッと息を飲んだ。それと同時に、頭に映像が流れた。
◆◆◆◆◆◆
『なんでこんなことするんだ!!』
『娘を、娘を返してぇ!!』
『神様なんかじゃねぇ!お前は邪神だ!!』
人々が、みんな敵意を向ける。目が、声が、みんなみんな、█を攻める。
◆◆◆◆◆◆◆
「!逃げてください!!エウリさん!!」
ブラックはそう叫ぶ。泥のモンスターはエウリ達の元へ、すると、エウリが片手を上げると、その泥のモンスターから“泥”がエウリの手元に吸い込まれた。やがて、そのモンスターはその姿を保てず、崩れた。
皆、その光景に何も言えなかった。エウリは、戦うことも、人を傷つけることも、“特殊能力”がある訳でもない。
では、先程の彼女の力は・・・?
すると、エウリはすまない先生の頬に優しく触れた。
「・・・ごめんなさい、もう、私は、貴方の元にはいれない・・・」
そういい、立ち上がった。そして、生徒たちの横を通る。
そして、段差の激しい渓谷前へと歩く。
「・・・エウリさ・・・?」
「・・・すまないさんをお願いね」
と、エウリはふわりと笑った。
「・・・そして、“ごめんね”って伝えて」
エウリは渓谷から“飛び降りた”
「!?エウリさん!!」
みんなが渓谷下を覗く。だが、そこには信じられない光景が。
「・・・な、んだよ・・・あれ・・・」
ブルーがそうこぼす。渓谷の下には
泥のモンスターと同じ“泥”が溜まっていた。そして、そこから泥のモンスターが湧き出ていた。
✵✵✵✵✵✵
ここはどこかにある、地下-64層。
そして、そこにある沢山の本が詰め込まれている部屋。
1人の少年がペラリと本をめくる。すると、
「・・・あぁ、そっか・・・やっぱり、“彼女”達は・・・」
少年・世界の過去を写す魔導書こと、風夜は呟く。そして、その手元にある3冊の本。
その本のページが所々“黒ずんでいた”
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