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「ホント、ビックリするほど樹はどんどん変わっていったからさ。透子ちゃんがコイツの運命の相手かもな~ってオレも密かに思ってた」
「修ちゃんそうだったの?そんなの一言も言わなかったのに」
修ちゃんがそこまで思ってたなんて意外だった。
だけど、そこまで思うほど、きっと樹と修ちゃんは深い仲なんだろうなと感じた。
「そりゃ言えないよ。コイツにずっと口止めされてたし。男の一世一代の恋愛をオレも邪魔したくなかったからさ」
「大袈裟だよ修ちゃん(笑)」
「ねぇ~修さ~ん。透子、いつも大袈裟っていうんだよ。オレが大真面目で真剣な気持ち伝えても、すぐ大袈裟って言って返してくんの」
「ハハッ。透子ちゃんらしいな」
「いや、だってなんかどれも大袈裟に樹言うからさ~」
「オレはどれも大袈裟なんて感じたことないけど」
「まぁそれだけコイツの愛が重いってことだよ透子ちゃん(笑)」
「そう。そういうこと。これからオレの奧さんになるんだから、そんな重い愛もちゃんと受け取ってもらわなきゃ困る」
なんかサラッとすごいこと言われてるような・・。
でも・・嬉しい。
「わかった。これからはちゃんと受け止める」
「よろしい」
そう伝えると樹が嬉しそうに笑って答える。
「樹くん。透子のことよろしくね」
すると、美咲が改まって樹に声をかける。
「はい」
そして樹もそれに答える。
「透子はさ、素直じゃないけど、ホントはすごくいろいろ考えてる子でさ。なんでも自分一人で頑張っちゃって、時には無理しちゃうことあるから、ちゃんと樹くん支えてやってね」
「はい」
「ホントはすごく愛情深い子だから、素直にならなくても、うーんと愛してやって」
「はい。もちろん。喜んで愛しまくります」
私たちの関係らしい、美咲からの言葉。
結局は美咲にもいつも頼ってばっかで。
時には姉のような頼もしい有難い存在。
「でもよかった。今の樹くんなら誰より透子幸せにしてくれそうだから私も安心して任せられる」
「それは自信持って約束します。透子幸せに出来るのは世界中でオレだけなんで」
またそんなキュンとさせるようなことを。
美咲にちゃんと伝えてくれる頼もしい姿にまた惚れ直してしまう。
ずっと見守ってくれている大切な親友に、愛しい人が力強く私への想いを伝えてくれる幸せ。
私も樹も、それぞれ美咲と修ちゃんにずっと勇気づけられて支えてきてもらった。
きっと誰よりそれぞれのこの行く末を心配して願ってくれていた二人。
もしかしたら、この二人がいなければ、例え樹と出会えてたとしても、二人の時間は始まらなかったかもしれない。
ただ出会って、そのまますれ違っていたかもしれない。
だけど、きっと。
この二人がいたからこそ、私たちの縁もきっと繋がれた気がするから。
ずっと私たちを支えてくれていた二人がいたからこそ繋がっていられた縁。
二人に導いてもらえたからこそ幸せになれた縁。
美咲、修ちゃん。
本当に今まで見守ってくれて力になってくれてありがとう。
これからは樹と二人で一緒に乗り越えていく。
お互いを支え合って助け合いながら。
またきっと私も樹も、これからまだまだ二人に甘えることもあるだろうけど。
だけど、きっとまた二人は温かく迎え入れてくれるはず。
またその時は面倒かけちゃうかもしれないけど、これからもどうぞよろしくお願いします。
樹との時間が始まり出したこの場所で。
これからは樹と一緒に時間を刻んでいく。
またこの場所で。