テラーノベル
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──とある日の昼頃……
『え?今なんて……』
〖久しぶりに今日は帰ろおもとんや〗
『ほんとですか…!?じゃあご飯作って待ってますね!』
〖お前も仕事で忙しいのに、そない張り切らんでええよ〗
『ダメですよ!折角久しぶりの晩御飯なんだから!』
〖ほんま可愛ええやっちゃな、おまえは。ほなそれ楽しみに頑張るわ〗
そういって電話が切れる
その瞬間シオンはベッドの上にボフッと倒れ込み笑う
『へへっ…えへへっ…!可愛いだって!久しぶりに聞いた〜!』
〖アチャ!チャモッ♪〗
『あ!部屋の掃除しなきゃ!!』
嬉しそうに笑うシオンにアチャモ達も嬉しそうに笑いながらシオンの後をついて行った
『んーと、卵とあとはケチャップもいるよね…』
〖きゃううんっ♪〗
〖チャモチャモッ〗
アチャモとエムリットを連れて、スーパーで買い物をするシオン
オムライスの材料を買っていた時だった、横から「シオンさーん!」と聞き覚えのある声が聞こえ振り向くとそこにはユキが居た
『あら、ユキちゃん久しぶり〜!』
「お久しぶりです!もしかして晩御飯の準備ですか?」
『うん、今晩は久しぶりに帰ってくるからオムライスにでもしよっかな〜って!』
「久しぶり?って事は、あまり帰って来られてないんですか?」
『うん、仕事が立て込んでてね〜』
と話すとユキは目を見開き驚いたあと、焦ったような顔をしシオンの両肩を勢いよく掴む
「シオンさん!そのままだと危険です!!」
『んっ?き、危険…??』
「家に帰ってこない…ということは仕事ではなく浮気してる可能性もあるんですよ!!」
そう言うユキに対し少し驚いたあと、『もー、大袈裟〜!』と笑うシオン
そんなシオン更に詰め寄るユキ
「安心してたらダメですよ!」
『え〜?でも、あの人に限ってそんな事はないから』
「じゃあ、結局あの後そういうことはしたんですか!」
『え?まだだけど…忙しそうだし…』
「大ピンチですそれ」
『えぇー……』
勿論私だってキスやそれ以上の事だってしたい
だけど、到底そんなこと言える雰囲気ではなかった
「シオンさん!今日こそチャンスです!!」
『目が怖いよ〜…ユキちゃん……』
「好きな人からの誘いを断る男なんていませんから!キスしたいでもなんでも言うんですよ!!」
『う、うーん…まぁ、頑張ってみるね…?』
苦笑いしつつ、息巻くユキを落ち着かせスーパーを去った
『誘う、か…』
少しくらいやってみてもいいかもしれない
勿論カラスバさんが浮気してしまうからとかではなく、単純にキスくらいはしたいという自分の欲
もっといえばそれ以上もしたいが、体力を使うし、高くは望まない
キスくらいなら、きっとしてくれる
『唇にチュッてするだけだもんね〜』
〖チャ?〗
『ふふっ、アチャモにもいいお嫁さん出来たらいいけどカロスにはアチャモいないからね〜…』
〖チャチャチャッ!!〗
『アチャモは自分だけでいいって?あははっ!もー、可愛いんだから〜!!』
アチャモを抱きしめ、笑うシオン
するとエムリットやペンドラーが〖自分も撫でて〗というように近寄ってくる
『もー、皆甘えんぼさんね〜!!リザードン達は来なくて大丈夫?』
〖ギュアッ!?…ゥルル……〗
後ろで見つめていたリザードンとデンリュウに対し話したあと手を大きく広げると、少し恥ずかしそうにしつつも2匹はシオンへ頭を寄せる
そんな風景をオンバーンは寝ているヌメルゴンの傍で嬉しそうに見つめていた
しかし、それから何時間経ってもカラスバは帰ってこなかった
それどころか送ったメッセージの返信もない
〖カラスバさん大丈夫ですか?💦〗
〖お仕事立て込んでますか…?😖💧〗
『…大丈夫かな……なにかに巻き込まれたりしてないかな……』
あーいう職業柄、なにかに巻き込まれている可能性もあるかもしれない
『よし、見に行こう…!!』
〖チャモ!〗
〖きゃううんっ♪〗
立ち上がり、外へ出ようとした瞬間だった
ピコン♪という通知音がスマホに届き、スマホを開く
するとそこには
〖返信遅なってすまん。急な仕事で帰れんなった〗
という文章が
その瞬間手に持っていた帽子をボトッ…と落としスマホをしばらく見つめた後、スマホに文字を打つ
〖わかりました!!今日はもう帰ってこられない感じですか?💦〗
【せやな、帰れそうないわ。ほんまご飯用意してくれとったのに、すまんわ】
〖全然!まだ作ってなかったですし、大丈夫ですよ!!あ、もし何か私でも手伝えることあったら言ってくださいね🔥🔥〗
【ありがとさんシオン。中々時間作れんでごめんな、ちゃんと寝るんやで】
〖はい!カラスバさんもちゃんと睡眠とってくださいね!(´˘`*)〗
最後のメッセージに既読がついたあと、カラスバからの返信は途絶える
〖チャモ……〗
〖きゃううん……?〗
アチャモ達がシオンの顔を心配そうに覗き込む
『…あーあ、このケチャップライスの量どうしよっか〜!!ま、明日にでも食べたらいっか!!』
心配するアチャモ達をよそに笑みを浮かべ、作っていたケチャップライスを半分大きな皿に移しラップをして冷蔵庫へ入れるシオン
『卵もこれ使い切らないとー!んー、そうだ!アチャモ達が好きなポフレに使おっか!!』
〖チャモ……〗
『とりあえず先ご飯食べちゃお!』
心配するアチャモ達の頭を撫で、自分のオムライスを作ると机へ持っていき椅子に座りそれを食べる
元々少量にしていた為、それとすぐに食べ終わってしまう
『…おっきー部屋。』
食器を洗い場に置いたあと 辺りを見回すと大きな部屋に自分一人
きっとリザードン達がいなければ、もっと広く見えていたのだろう
『…カラスバさんが、居たはずなのに』
もうずっとカラスバさんがこの家にいる風景を見ていない
今日こそはきっと…と思っていたけど、駄目だった
忙しいのは分かってる、分かってるの
それなのに、怒りと悲しみが込上がってくる
『うそつき』
『帰ってきてくれるって言ったくせに』
『うそつき』
ポタッ、ポタ…と床に涙が零れ落ちる
そんなシオンをリザードンとデンリュウが囲み優しく頭を擦り寄せた
コメント
9件
そろそろ俺の拳がカラスバに飛んでいくわ
めちょさんに憧れて現在ZAの小説を書いてますが難しいです!!! いつか投稿しようと思うのでその時は見てください!!! カラスバさんドタキャンはよくないわー…もっといちゃいちゃしてぇ!
自分もこういう系の夢小説書いてみようかな!? シオンちゃん落ち込まないでくれー自分がいるからさ!