テラーノベル
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prsk.寧々×冬弥
注意⚠️
・寧々冬
・糖度高め(血圧高い人はご遠慮ください)
・草薙寧々の口調わかんなすぎてわんだほーい
以上に問題のない方はお進みください。
〈プロローグ〉
高校に入って間もない頃。
「この曲、いいな……、」
教室の隅で、独り言交じりに音楽を聴いていた。
「あとで演出に入れられないか、聞きに行こう。」
いつもは誰にも邪魔されないんだけど、その日は違った。
「草薙、」
(ビクッ!!
「え、あ……」
(喋った……!?
話してるとこ、全然見たことないのに……、
突然、ツートーンの髪色をした人に話しかけられた。
「来週の映画部の活動日が、木曜日に変更になったそうだ。」
「あ……、わかった。ありがと、」
急に話しかけられたこととか、わたしの苗字を覚えてくれていたことに凄く驚いて、ぎこちない返答をしてしまった。
わたしの名前、あんまり覚えられてなかったから……。
「じゃあ、早く行くぞ、」
「え?どこに?」
「……?職員室だ。先生に頼まれた仕事があるだろう?」
「あ、そう、だったね、うん。いこっか、」
その日、先生から頼まれごとがあったのすっかり忘れてて、
言われなきゃ気付かなかったな。
―資料室―
「あ、あの、理科室に持っていく資料って……」
「ああ、棚がたくさんあるから、わかりにくいよな、」
「右から3番目で、上から2段目の単元の資料だ」
「あ、わかった」
「っと、草薙!こっちは終わったぞ」
「あ、ごめん、えっと、」
「?」
「手が、届かなくて、」
「!すまない、そこまで考えが及ばなかった」
「俺が取るから、草薙は先に理科室に行っていてくれ」
「あ、う、うん」
この時はまだ、仏頂面の彼が怖かったな。
――――――――――――――――
「あ、あの、」
「なんだ?」
「言いそびれてたから、今言うけど、」
「?」
「ありがと、ほとんど仕事やらせちゃった、」
「!いや、そんなことはない。草薙も十分働いていたと思うぞ」
「なら、よかった」
「……あの、さ」
「なんだ?」
「ごめん、あなたの名前、憶えて無くって、」
初めの自己紹介とか、聞いてなかったからね、、
でも、自分から名前を聞くのは、珍しかったと思う。
「いや、まだ入学したばかりだし、憶えていなくとも仕方がない」
「俺の名前は青柳冬弥だ。好きに呼んでくれて構わない」
「あ、わたしは、草薙――
「寧々……だったか?」
下の名前を呼ばれた時、心臓の鼓動が早くなったのを今でも覚えてる。
「う、うん!草薙寧々。わたしも、好きなように呼んでいいよ」
「ああ、ではこのまま草薙と呼ばせてもらおう」
「あ、、わたしは、えっと、青柳君……で、いいかな?」
「ああ、勿論」
今思えば、もうこの時から冬弥君のこと好きだったんだろうね。
その時はまだ自覚してなかったと思うけど……。
「初めて喋った日は、そんな感じだったよね」
「ああ、にしても、よく覚えているな」
「あたりまえ!わたしにとっては、初めてお互いを認識した、
…………大切な日だから。」
「っ……!♡そうか、俺もだぞ、草薙」
「だが、、」
「?どうしたの、」
「いや、草薙の俺の初印象は、『仏頂面で怖い』……だったのか」
「……、」
「んー、そうだけど、今は違うよ」
「今は…………
純粋ぴゅあぴゅあ天然水?」
「?じゅっ、?なんて???」
「ふふっ、冗談だよ、ほら、暁山さんが考えたやつ」
「じゃあ、本当は?」
「…………」
「ちょっと耳貸して」
「?ああ、」
「――――
って感じかな」
「……!!」
「……冬弥君?」
「俺はっ、……///」
「~~!!///もう、また草薙に揶揄われた、」
「ごめんって(笑」
「……俺も、すき、だぞ?」
「知ってる。わたしも好きだよ、」
冬弥君といると、ずっと……、砂糖菓子を食べてるような、溶けてしまうほどあまい感じがして……、
あぁ、私、今すごく楽しくて……幸せだなぁ。
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