テラーノベル
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大森Side
「お疲れ様」
僕はそうやって会議室を後にした。
涼ちゃんから、
『何かあったら相談してね』
なんて言われてしまった。
咄嗟に軽く頷いちゃったけど、
もしかしたら勘づかれたのかな
あのこと……。
いつかは絶対に話す。
そう決めてはいるけど
正直、今はまだ話せない……と思う。
前に、1度だけ話そうとしたことがあった。
涼ちゃんに聞かれたから。
でも、いくら話そうとしたって、
声は出てこなくて。
言わないと…言わないと…
そう、焦れば焦るほど
今、言わなくたって、別にいい。
また、いつだって話せるから。
無理に言うことないじゃないか。
そんな「話さない理由」が
浮かんでくるばかりで。
しまいには
『お守りみたいのものだから』
と曖昧に笑って誤魔化してしまう始末。
最低だ。誰よりも信用しているはずなのに…
僕はものすごい自己嫌悪に陥った。
今思うと、あのことは当時の僕には
重すぎたのかもしれない。
でも、一刻も早く全てを吐き出して
楽になりたかったから。
あの疑問に答えられなかった後だって
言おう。もう、言ってしまおう。
と、何度も息を吸い込んだ。
「あのさ………」
と声をかければ、
「どうしたの?」
と反応が帰ってくる。
ほら、この2人なんだ。
大丈夫に決まってる。
そう、思うのに……っ
必ず口を開く寸前で
踏みとどまってしまう。
今、言ってしまったら
声をあげて笑ったり、
一緒にステージにたってときめいたり、
そんな僕にとって「当たり前の幸せ」が、
壊れていってしまう気がした。
なんでかは、分からないけど。
本当のことを、言いかけて口を開いては、
「っ…やっぱり…何でもない……」
と、また逃げる。
過去から。
未来から。
自分から。
その、繰り返し。
何回だって何回だって。
そのときの僕は今よりずっと不安定だった。
だからなのか、
僕はとてつもなく固執していた。
縛りつけられていたいたのだ。
取り憑かれたかのように、
あるいは、
呪われたかのように。
仲間と僕を繋ぐ何よりも大切なはずの
あの約束に____。
コメント
5件
気になりすぎる、、、、、、
もっくん…何があるんだ、?
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