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初書きです。
自分の言葉の引き出しが少ないのは秘密……
⚠胸が(多分)きゅっとなります⚠
※mafioso視点です。
何故だろうか。 お前がいると心が満たされているような気がする。 お前がいると俺が間違っているように思えてくる。
お前が悪なはずなのに…
『やめろ!!こっちに来るな!!』
暗闇に染まる静けさの中、彼の声が否が応にも響き渡る。 お前を見ていると…自分の記憶でさえも掘り起こされるような気がして嫌になる。
「自業自得だろう。何故今更生とやらに執着する?」
『クソ……』
彼はmafiosoに銃口を向ける。しかし、その銃を持つ手は微かに震えていた。
(chanceが私に銃を撃ったとしても…確実に当たらないだろう。今なら…刺しにいける。)
そう思った。だがその考えに相反して、自分の体はピクリとも動かなかった。
(何故動けない…?)
混乱する私に彼は容赦なく銃を放ち、一目散に走り出した。
自分の体は少し特殊なのか、全くと言っていいほど痛みは感じない。だが体に傷自体は入ってしまう。
彼が走り際に落とした銃を拾い上げ、彼の足音を聞き分ける。あまり遠くには行っていないだろう。
案の定、彼は疲れて動けなくなっていた。
壁に寄りかかって、浅い呼吸を何度も何度も繰り返していた。 きっと逃げる勇気も、逃げるために必要な体力も無くなってしまったのだろう。
「哀れだな。私がいなくてもお前は野垂れ死んでたんじゃないか?」
『黙れ…』
そう話しながらも、自分の心がどこか空虚になっていくのを感じていた。
私は彼を……chanceを殺すだけだ。 そこに能動的な感情はいらない。
『早く殺せよ?』
「……それもそうだな。」
彼に見せつけるように、目の前で思いきり剣を振り上げた。自分の思いさえも振り切るように。
迷いがないように、一撃で終わるように。
私は剣を…彼めがけて振り下ろした。
雨がざあざあと私達に降り注ぐ。
彼の腹部からどくどくと溢れ出した血が、地面のぬかるんだ土と混ざり、濁っていく。
私は初めて自分の心に痛みが走るのを感じた。
認めたくない、認めたくないが、
「私は……お前が好きだったんだな。」
流れる雨にも聞こえないように、私は小さく呟いた。
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あまりアイデアがないもので……😖😖