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何度
聞いても飽きませんね。
「怪談」は、人間の恐怖心に訴えかける話術が巧みであり、ストーリーの完成度も高い作品が多く、「怖い話=実話系」とイメージされる方も多いと思います。しかし、そのジャンルは多岐にわたります。
たとえば、幽霊や妖怪の類が登場する話から、呪いや祟りなどの超常現象の話、心霊写真や超能力に関する話、または、人の心の闇に迫る暗い話まで、実に様々なバリエーションが存在しています。
怪談の醍醐味は、その恐ろしさにあるといっても過言ではありません。
ですが、私は昔から、そんなに怖くありません。
それは、私が霊能力者だからかもしれません。
「怪談」とは少し違うのですが、最近読んだ小説でこんな一節がありました。
―――
「なぜ人間は死を恐れるのか?」
答えは簡単だ。
死ぬことが恐ろしいから。
人はいつか必ず死ぬのだから、今死んでも構わないではないか? いや、それがそうでもない。
死ぬ間際になって初めて分かることがある。
自分がいかに生きていたかということ。
どれだけ生きたかということ。
自分の人生に満足しているなら、死にたいと思うことはあるまい。
しかし、不満だらけの人生だったらどうだろう。
毎日が苦痛で仕方がない。
生きているだけで精一杯だ。
明日なんか来なければいい。
そんなことを考えてしまう。
生きることに疲れた者にとって、死は救いなのだ。
――
私はこう思います。
人は、死ぬのが怖い。だから生きようとする。
逆に言えば、怖さを感じなくなれば、いつでも死ねるのです。
私の場合は、恐怖心を感じる間もなく死んだわけですが……。
それでも、やはり死ぬのは怖いものです。
――
私はこう考えています。
人は、いつ死ぬか分からない。だからこそ、後悔のないように日々を過ごしているのだ。
しかし、後悔のない人生なんて送れるはずもない。
どんなに充実した時間を過ごしたとしても、必ずどこかで悔やむ瞬間が訪れるはずだ。
その一瞬のために、人は必死になって今を生きる。
悔いを残すことなく、今という時間を全力で駆け抜けるために。
そして、最後に思うことはきっと同じだろう。
『もっと生きたい』……と。
それならば、もう答えは出ている。
私は、もう一度この世に生を受けたい。
私の生きた証を残し、後世に私の魂を引き継いでほしい。
そして、私ができなかったことをやり遂げてほしい。
そのために、どうかお願いします。
私に、次の人生をください――。