買ったばかりの新車で先生の家に向かう
教えてもらった住所に着き、所定の場所へ車を止めた
初めて先生の家に来れた高揚感と、これまでの努力が審判される緊張で動悸が収まらない
先生の部屋の前
一呼吸してインターホンを鳴らす
「いらっしゃい」
「えっ?‥‥あ、お邪魔します」
「なんで『えっ?』なんだよ」
先生が部屋の中に案内してくれる
私服の先生が見たかったけど‥‥
これは俺の想像を遥かに超えて先生が可愛い
黒シャツにパーカーを羽織り、前の毛をピンで上に上げている
「だって初めて見るんだもん‥‥先生の普段着」
「普段着なんてこんなもんだろ?がっかりしてんのかよ」
「そんなんじゃないよ!前髪ないと幼く見えるね」
「そうか?あんまり変わらんと思うが。そんな事より時間が来るぞ」
リビングの机の上にPCを置き、ページを開く
ここをクリックすれば結果が分かる
先生が隣に座り俺に微笑みかけた
「いくよ‥‥」
「どうぞ」
右手の人差し指に力を込める
画面に映し出される番号
その中に俺の番号が‥‥‥‥あった!
「‥‥あ、ある‥‥あったよ‥‥受かったよ!先生!!」
「あぁ、俺も確認したよ。良かったな!おめでとう」
俺は嬉しさのあまり先生に抱きついた
先生も抱き止めてくれて背中を撫でてくれる
先生を見ると、とびきりの笑顔で返してくれた
その顔を見ているとキスしたくなる‥‥
「‥‥先生、俺‥‥‥‥」
「フフッ‥‥なんだよ」
「キス‥‥しちゃダメ?」
「ダメだ」
「えぇっ⁈」
笑顔で断られて心臓がキュッとなる
なんで?
目の前の先生が離れ、立ち上がる
「こっち来いよ」
「へ‥‥?」
黙って手を引かれ部屋から連れ出される
廊下を進み違う部屋の扉を開ける
ここは‥‥寝室
中に入るとそこには大きな花瓶に花が生けてある
この花は‥‥この前貰った花の中にあった極楽鳥花?
「先生、この花‥‥」
「ん?」
視界が薄暗くなる
先生がカーテンを引いたからだ
俺の鼓動は速くなる
「この花の花言葉まだ色々あるんだ。もう一つが『全てを手に入れる』だそうだ。どうだ?手に入りそうか?」
窓際に立つ先生の元へ向かい、手を握り軽くキスをする
「今の所‥‥全部入ってるよ」
「フッ、良かったな」
先生が唇を合わせて来る
その唇を吸い上げ、段々と深く重ねていく
どちらかともなく、お互いの服を脱がせていく
黒で統一された寝具の上に先生が横になる
白い身体がより際立ち、艶かしく映った
俺は時間を空けず先生の裸体に重なり、その身体に貪りつく
「‥‥んっ‥‥‥‥」
「先生‥‥」
「‥‥いつまで先生って呼ぶんだよ」
笑いながら言われる
だってそんな事言われても‥‥
「‥‥なんて呼べば良い?」
「好きな様に呼べよ」
「‥‥こ‥‥小柳さん?」
「フフッ、それで良いのか?」
「ろ、ろぅ‥‥‥‥ロウ‥‥」
「ん?」
「‥‥好きだよ」
「俺もだよ。よくここまで頑張ったな」
「良かった。あの時先生に捨てられなくて」
「捨てるわけないだろ?最初から好きだったのに」
「えっ?最初から‥‥?」
顔を上げ先生を見る
先生の瞳は潤み、俺をじっと見つめていた
「人懐こくて可愛いと思ったよ」
指先で頰を撫でられる
ドキドキし過ぎて上手く呼吸が出来ない
俺は今日この人に殺されてしまうかもしれない
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コメント
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⸜(> <⑉))⸝キャッ♡ ロレ受かってよかったねぇ😭 こやの対応まじ神すぎやろ😇✨💕 最初から好きだったって最高かよ~