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見た瞬間にン”ン”って声出てしまった最高☆
もしかしなくとも 神 ですよね!マジで凄すぎます!!
⚠️注意⚠️この話は原作と一切関係がありません。ほぼ私の妄想です。キャラ崩壊、キャラの口調が変などの点があります。それでも大丈夫な方はどうぞ暖かい目でご覧ください🙇♀️!!
・体調不良ネタ
・アクア愛され…な感じ
・あかねちゃんやら、かなちゃんやらが出てきますが、2人ともアクアとは別に付き合ってはいません!!
最近調子があまり良くない気がする。演技の途中でよくアイのことがフラッシュバックするようになった。頭の中から誰かに叩かれてるような頭痛や目眩がする。でも演技を途中で中断する訳にはいかない。他の役者や監督、スタッフにも影響が出る。撮影も進まないし、何よりも早く、今よりも、もっと注目を集めなければ俺の”目的”が達成出来ない。それに…
スタッフ「アクアさーん、そろそろスタンバイお願いしまーす」
どうやら色々考えている間に俺の出番が来てしまったみたいだ。未だに治まらない頭痛と目眩をなんとか堪え、立ち上がった。
アクア「…はい、今行きます」
少しふらつきながらもステージに立つ。
アクア「…ぅ、はッ…ッーー」
かな「ちょっと!!大丈夫?」
あかね「アクア君、体調良くないなら休んでも大丈夫だよ?…スタッフさんに言ってこようか?」
…それに、今回の現場には”有馬かな”と”黒川あかね”もいる。なるべく他の奴に自分のスキは見せたくない。自分の弱点が増える。それだけは避けたい。
アクア「…大丈夫、ただの立ちくらみだから。」
かな「そう…なんかあったらちゃんと言いなさいよね!」
あかね「無理はダメだよ?」
アクア「うん…わかってる」
そろそろ撮影が始まる。各々自分の位置について、演技をする準備をする。
だんだんと自分の呼吸が乱れていくのを感じる。上手く体が動かせない。
スタッフ「撮影始めまーす。5、4、3、……」
アクア「…………」
かな「……?(なんでアイツ演技しないのよ、カメラもう回ってるのよ…)」
アクア「は、ぁ…くっ、ゔ…はっ、ひゅッ…」
ダメだ、アイの顔がチラつく。頭の中でずっと、響いてる。誰かが俺に呪いをかけたみたいに、ドロドロとした何かが頭の中で渦を巻いてる。…誰かが、喋ってる?なんなんだ、…もう自分が何をしているのか、どこに立ってて、今から誰と演技するのかすら、分からない…
アクアはふらふらと左右に揺れながら、浅い呼吸を繰り返している。今にも倒れてしまいそうな勢いだ。
【アクア…ルビー、…2人とも…愛してる】
最後に頭の中に響いてきた、その言葉を聞いたところで、俺の意識は無くなった。
かな「ちょ…!!ちょっと!アクアっ、大丈夫!?アクアっ!!!」
あかね「アクア君!!?!」
2人が力なく倒れ込んだアクアの元に駆け寄る。倒れたアクアの姿は、酷く青白く、まるで死んでいるかのように体温が冷たかった。目をきゅっと瞑り、眉間に皺を寄せて、苦しそうに胸元を掴み、荒い呼吸を繰り返している。体を見ると微かに震えていて、ぐったりとしていた。
アクア「っ……は…っ、ふ…、はぁっ…はぁ」
あかね「スタッフさん!!!カメラ一旦止めてください!!!…アクア君、私の声聞こえますか?」
アクア「ごめ、ごめんっ…ふっ、ひッ…はぁっ、ぅっ…っ、ごめんっ…守れ、なくて…っは、俺が…くっ、……ひゅっ、もっとっ…」
かな「っ、何に謝ってるのよ…大丈夫だから、」
涙をぽろぽろと流しながら、絞り出すように謝罪の言葉を発しているアクアを見て、きゅっと胸が苦しくなる。こうやって声をかけながら見守ることしか出来ない。汗で肌にベッタリと張り付いている目にかかった髪をそっとよせる。
アクア「ーーッ、ぅ、んく……けほ、ぇ…は、ぁ…っー」
スタッフ「五反田監督が近くのスタジオで打ち合わせをしていたので呼んできましたっ!!」
五反田「おい!!アクアに意識はあるのか?」
あかね「ありません!何度声をかけても苦しそうに何かを謝ってて……」
五反田「……一旦楽屋に連れていく、そこのスタッフ、アクアの楽屋に案内しろ。」
スタッフ「は、はいっ!!こちらです!!!」
アクアは五反田、スタッフと一緒に楽屋へと連れていかれた。未だにボソボソと弱々しい声で呟き、ぐったりと五反田に体を預けている姿は見ているのも痛々しい。
五反田「(…今回はいつもより酷いな…、最近仕事増えてきてたし…寝不足気味なのか目のクマちょっと目立ってたが……あー、もっと早く休むように言うべきだったな)」
スタッフ「アクアさんの楽屋着きました!!!」
五反田「おう、ありがとさん」
ふと目を覚ますと、自分の楽屋にいた。…まだ体はダルいが動けないわけではないようだ。なんで俺、ここに…と記憶を辿るように思考を巡らせていると、徐々に思い出してきて、また頭がズキズキと痛くなった。やばい、俺、意識無くして…。と考えてるうちにガチャリと音を立てて扉が開かれる音がする。
そこにいたのは監督だった。
五反田は安心したような、ほっとした様な顔を浮かべ、落ち着きのある声で言った。
五反田「お、起きたか。調子はどうだ」
アクア「……大丈夫、ちょっとアイのこと思い出した、だけ…ごめん、迷惑かけた……周りの奴にもーー」
五反田「何が大丈夫だよ…今回はガチでやばかったんだぞ、あと、迷惑じゃない。有馬かなとか黒川あかねとかめっっちゃ詰め寄ってきて大変だったんだからな…」
少しため息混じりに疲れた顔をしながらそう話した。本当に大変だったようだ。服も首元の襟がよれまくっている、おそらくそこを掴まれながらの質問攻めだったのだろう。……それより、周りのスタッフや有馬、あかねに見られたのは失敗だった。起きたのを知ったら問いただされるのは間違いない。これから起こるであろうことを想像して、どう説明しようかと頭を悩ませていると…
バンッ!!!という音が扉の方からした。扉が壊れるんじゃないかという勢いだった。まさか…と思いつつ、少しひくついた顔で扉の方に目を向けると、そこには顔を真っ赤にしてこちらを睨みつけている有馬と、睨みつけては無いが少し怒ったような顔をしたあかねが立っていた。
かな「…無理するなって言ったわよねっ!!!だいたい!!あんたはいっつも人を頼らなさすぎなのよ!!!体調悪いならもっと早く言いなさい!!!」
つかつかとアクアのいるソファーに早口気味で喋りながら、近寄ってきた。
あかね「……でも良かった…、急に倒れちゃったから心配したんだよ…まだ顔色悪いね」
アクア「………悪かった…、迷惑かけたな…」
かな「べ、別に迷惑だなんてこれっぽちも思ってないわよ!!!…ただ…、次こんなことあったら絶対許さないから…!」
あかね「そうだよ、今はゆっくり休んで?撮影も気にしなくていいからね、健康第一、だよ」
アクア「……ありがと…」
アクアが感謝の言葉を口にすると2人は顔を合わせにんまりと笑った。…取り消そうかな今の言葉。アクアは少し頬を桃色に染めながら決まりが悪そうな顔をした。そんなやり取りを見ている五反田は1人部屋の隅で微笑ましく思いながら笑っていた。