テラーノベル
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国連さんによる
「ヤバイところ総まとめ会議」
が終わり、一同がこれからのルールについて重い空気に包まれていた、その時だった。カナダが、イタ王のピッツァをモグモグと食べている陸(日帝)のすぐ隣へと、音もなく滑り込んできた。背中の不気味な斧を揺らし、お薬のボトルをチキチキと鳴らしながら、その澄んだ、しかし光の無いサイコパスの瞳で日帝の左手を凝視する。
「じぃーーーー……」
「ん? カナダ、どうかしましたか?」
陸(日帝)が不思議そうに猫耳を傾けると、カナダはふわりとメープルシロップのように甘い笑顔を浮かべて、とんでもない暴論を口にした。
「ねえ、日帝さん……。ナチスさんが『美味しかった』って言ってたその指、僕も食べていい?」「「「「はあああああ!?!?!?」」」」
リビングの現国たちが一斉に立ち上がって絶叫した。特に日本は
「カナダさん!? 何をサラッと猟奇的な提案をしてるんですか! お薬だけじゃなくて倫理観まで狂っちゃったんですか!?」
と、自分の父親を守るように割り込もうとする。だが、当の陸(日帝)は、驚くどころか
「うーーーーん……」
と腕を組んで、大真面目に考え込み始めてしまった。とことん限界突破した鈍感である。
「父さん!? 考え込まないで、普通に断ってください!!」
日本が必死に叫ぶが、日帝は自身の猫耳としっぽをピコピコと動かしながら、かつての記憶を反芻するように淡々と語り始めた。
「いや、日本。戦争中というのはな、仕様で怪我が治るスピードよりも、同じ場所を何度も怪我したり、新たな銃創を負ったりする頻度の方が圧倒的に多くてな……。結局、怪我が完治する前に次の戦いが来て、傷が治らなかったのだ」
日帝は自身の欠損した左手の薬指を見つめ、それからカナダの綺麗な瞳を見返した。
「だが、私がまだ幼い国だった頃、うっかり包丁で指を切ってしまった時は、数日できれいに治っていたのだよ。……ということはだ。肉体(概念)の根元(関節の根元)までじゃないなら、少し齧るくらいならまた仕様で治るだろうから……いいよ」
「「「「「いいわけあるかァァァァァッッッ!!!!!?」」」」」
日帝の想定外すぎる「許可」に、日本、ドイツ、イギリス、中国、国連の全員のツッコミが完全にシンクロした。
「お、お父様……! 頼まれたら自分の指まで差し出してしまう、自己犠牲精神溢れるどこまでも天然な鈍感お父様……!! ナチス様以外の男(カナダ)に指を捧げるなんて、それはそれで新境地のヤンデレ猟奇愛が育まれてしまうぅぅぅ!!!」
気絶から復活したにゃぽんが、再びスマホの連写を開始する。
「ほう。日帝、お前がその気になるなら、今回は俺がこの牙で根元から綺麗に食い千切って――」ナチスがギザギザの歯をカチカチと鳴らしながら不敵に笑う。
「ダメに決まってるだろうが、この野生の肉食獣どもが!!」
イギリスがナチスの頭を叩いて止めに入り、ロシアとソ連は
「日帝はやっぱりおもしろいな」
「ガハハ! 豪快な男だ!」とウォッカを飲み直している。
「あはは、日帝さん優しいねー。じゃあ、爪の先くらいからお薬に漬けてみようかなぁ?」カナダが嬉しそうに斧をトントンと叩く横で、次男の海(海軍)が笑顔のまま、お気に入りの軍用銃をガチャリ……と恐ろしい音を立ててリロードし、カナダの額の真ん中に銃口を突きつけた。
「カナダ殿。それ以上俺の陸兄さんに無礼を働くなら、いくら尊敬する英国殿の弟君(※弟のような存在)とはいえ、この銃でその脳髄を綺麗なザクロにして差し上げますよ?(にっこり)」鮫のしっぽを優雅に揺らしながら、一ミリも目を笑わせずに銃を構える海軍のエリート。旧国たちの常識を置き去りにした狂気と、日本家のあまりにも過保護な兄弟愛により、イギリス家のリビングは再び、誰がツッコミを入れればいいのか分からないカオスに包まれるのだった。
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コメント
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みぅです🤍 第18話、読ませていただきました。 「ナチスさんが美味しかったって言ってたその指、僕も食べていい?」ってカナダさんさらっと言っちゃうのヤバすぎて笑ったし、それに「いいよ」って真面目に考え込んで許可しちゃう日帝さんの天然っぷりがもう限界突破してる…!日本くんが全力で止めてるのを他所に海軍さんが銃リロードして割り込むのも含めて、家族のカオスが加速してて面白すぎます😭 この重さと狂気のバランス、めっちゃ好きです…次が気になる…!