それから梅先輩と俺は自宅のマンションに向かった。
梅宮「おぉー!ここが皐月の家か!」
皐月『家って言うか部屋ッスけどね、どうぞ、何もないですけど』
俺の部屋はシンプルであまり物を置かないタイプだ。
必要な家電や布団などは置いてはいるがインテリアには興味が無い。
皐月『梅先輩はこの部屋使っていいんで』
そう話すと梅先輩は?の顔をして
梅宮「一緒に寝るんじゃないのか?」
皐月『は?』
梅宮「だって、皐月俺の膝の上や背中で寝てる時安心してたから…、誰かと寝るのが好きなのかな、安心するのかなって」
皐月『……///んなわけないでしょーが!!取り敢えず!!部屋は別!!以上!!』
そう話すとしょぼんしてる梅先輩。
ここは譲らんぞ俺は!!同じ屋根の下で男同士同じベッドなんてダメだろ!!
皐月『あと、家主は勿論俺なんで俺の好きなようにさせてもらいますわ』
梅宮「そりゃ勿論だ、俺は居候みたいなもんだしな」
皐月『だから俺のやることにいちゃもんつけんでくださいよ』
梅宮「…、うん」
きっとタバコの件で梅先輩は認めたくないんだろう、優しいからこんな俺にまでわざわざ泊まりに来てまで心配なんだろう、でもそんな心配要らない、俺が好きでしてるから。
どこまでもお人好しの大将なこった。
皐月『晩御飯どーします?あれなら俺作りますけど』
梅宮「皐月って飯作れるのか?意外だな」
皐月『失礼過ぎませんか?これでも安いスーパー探したりしてるんすよ』
梅宮「なら、皐月の得意料理が食べたい!」
皐月『得意料理…、分かりましたよ、そこで大人しく待っててください、分かりました?待てです』
梅宮「皐月俺の事犬だと思ってる??」
もう犬にしか見えん…。
俺の得意料理は和食だ。
日本人なら誰しも作れてきっと当たり前だと思うが、まず夜飯なら朝食には少し重い煮付けやら照り焼き、でもどこかあっさりしたいものが欲しいからヒジキの煮付けかほうれん草の和え物、味噌汁、ご飯は白米も良いけど混ぜご飯も良いな、悩む……。
梅先輩はきっと沢山食べるよな……、なら煮付けと白米、ほうれん草の和え物とあっさりな味噌汁……もう1品何か作りたいな…、!アレを作ろう!
皐月『梅先輩出来ましたよー』
そう梅先輩に言うと待ってましたと言わんばかりに小走りで走ってきた。
梅宮「ずっと美味そうな匂いしてたんだよ!皐月の手料理楽しみだ!」
そう話す梅先輩は無邪気な子供のようで、総代からかけ離れ過ぎている……、でもそんな顔を見れるのが俺だけだと思ったら満更でもない…。
皐月『俺基本和食メインなんで軽く作ったんすけど嫌いなものあったら残してくれていいっすからね』
そう話して梅先輩の前に料理を並べた。
梅宮「おおー!これ全部皐月の手料理!?すごいな!全部美味そうだ!!」
その姿を見て本当に子供みたいだなぁと素直に思った。
それから俺たちはご飯を食べた。
梅宮「はー!美味かった!ご馳走様!皐月は料理上手なんだなぁ!」
皐月『お粗末さまでした、上手じゃないっすよ、普通なら出来るもんですから』
梅宮「いやいや!俺には出来ないぞ!」
皐月『教えてもらったり、習わったりしたらすぐ出来るようになりますよ?まぁ俺は独学で何とかやってますけど』
梅宮「良い嫁さんになるな!」
何で嫁……、覚めた目線で梅先輩を睨む。
皐月『あと、風呂もう沸いてるんで先入って下さい』
梅宮「いやいや、家主より先に入るのはダメだろ!」
皐月『梅先輩は客人なんで、先に入ってもらわないとダメです、譲れませんよ、もし断るなら寝室別にします。』
梅宮「今すぐ入らせてください」
忠順過ぎるだろぉ!!?俺が手懐けてどうするんだよ!!後々怖いよ!!
数十分後
梅宮「お風呂ありがとうなぁ!入浴剤も用意してくれて!あの匂いめっちゃいい匂いだな!」
皐月『梅先輩色々大変そうだったんで疲労回復や安眠効果の入浴剤入れといたんす、だから今日は良く寝れると思いますよ?』
そう話すと梅先輩は「俺の事そこまで気遣ってくれて…」話が長くなりそうだから
皐月『じゃ、俺も風呂入りますわ、あぁ、好きなようにしてもらって構わないんで。何なら先に寝てても良いですよ』
梅宮「家主を差し置いて寝るなんて俺はしない!ちゃんと待ってる!!」
忠犬過ぎるだろ〜、そこは寝ててくれよ〜!!
皐月『じゃ、風呂入ってくるんで好きなテレビ観といてください』
梅宮「おう!ありがとうな!ゆっくり浸かってくれ!」
それ俺が言うやつじゃね???
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