今回は特別連載的な的なテキーラで 2話分の長さを詰め込んでおります。
いつも応援共にコメント有難う御座います! 皆様のお陰でやる気に満ち溢れております!
私学生なのですが、テストも一通り終わったという事で 投稿頻度は当分増加すると思います!
この連載について少し話しておきますと、
もう既に 誰が殺し、誰が被害に遭って 誰が処刑されるか、死亡原因、
その順番、その他諸々 全て決まっております!
皆様のコメントで 多少展開が変わるかもですね…!!( ・∇・)(
楽しんで頂ければ本望です! 読んでいる方の選択によって物語が変わる…なんていうのは
前作で行っていましたが、好評でしたら行うかも知れません…!!
この連載が初見の方も、もしやってみたいと思った場合コメントして下されば
殆どの確率で 実行すると思います!
(コメントはいつもニッコニコで全て読ませて頂いてます( )
それでは長話もここらで終わって…、
本編の方 お楽しみ下さい!
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葛葉「…なぁ、叶。」
叶「ん?」
葛葉「どうやって社長は消えたんだ?」
叶「うーん…ほんとに 振り返ったら居ない、みたいな。音もなかったんだよ。」
葛葉「へー…。」
そんな会話が数分続いた。意外と人にも合わないものなのか、すれ違わない。人に聞きたいんだけどな。
あーあ、と言うように気だるげにしながら 食堂へ行ってみると、数人の人影が見えた。
月ノ「…あ、」 本間「お、」 星川「え、」
…3人が、ドーナツを頬張っていた。こっちは社長が消えてこんな焦って( ? )捜してんのにドーナツ食ってやがる、ていうかドーナツもあるのかよ。3人が揃って俺達の名前を呼んで手を振ってくる。
叶「えー美味しそう!何食べてんの〜?」
葛葉「え、おい叶もそっち側?!」
横に並んでいた叶がぱっと顔を明るくして3人の元へ駆け寄って行く。何を呑気に…、と溜息を吐きながら後をついて行った。叶は女子の会話付いてけるから良いよなぁ…なんて考えながら皆の話を聞…
葛葉「違ァう!!!」
く訳が無い。バァン!! と机を叩いて会話を遮った。
月ノ「うわっ、なんですか急に大声出して…」
本間「心臓止まるって〜!」
星川「いやそれはないわ…楽しんでたのに、」
ほんと何も知らねぇんだよな此奴ら。いやまぁあの死体見てこんだけ元気にやってられてるのは良い事かもしれないけども。
葛葉「あのなぁ…今社長が失踪してんだよ! 失・踪 !!!」
星川「はぁ?! 本当に〜??」
本間「え、ヤバない?! はよ捜さな!」
月ノ「もっと早く教えて下さいよ!! ちょ早く行きますよ?!」
葛葉「いやお前らが話してるから…あ”ーもう分かったよ!!」
ぐい、と手を委員長に引っ張られる。本っっ当ペース崩されるから嫌になる。まぁこの反応的に何も知らなそうだし、他をあたった方が良いだろうし と考えて彼女が引っ張るままに足を進めた。
あんな笑顔を浮かべていた委員長だったけれど、掴んできた彼女の手はとても冷たかった。緊張していたんだろう、それを感じさせないように出来るのは流石一期生、と言える気がする。
星川さんとほんひまは後ろでギャーギャー騒ぎながら着いてきているみたいだ。叶に詳細を聞いてるっぽい。その話を何となく耳にしながら、道を進んだ。
剣持「…っあ!! やっと人見つけた…此処ほんと広すぎでしょ!!」
月ノ「剣ちゃん?!」
葛葉「おーもちさん!どうしたんすか?」
道が交差してる場所から少し駆け足で出てきたのは彼だった。何かあったのだろうか、皆してぱちくりと彼を見詰めた。
剣持「ちょっ、社長がなんか部屋で拘束されて寝てて!!」
「「 えぇッ?! 」」
今回の証拠、アリバイ
失踪前の出来事 ➛ ドライバーを探す事自体は数分で終わった。そして帰っている途中少しだけ
無言の時間があって、話を切り出そうと振り返ったら社長が音もなく消えていた。との事。
11時42分 月ノ美兎 星川サラ 本間ひまわり と 食堂で遭遇。
11時53分 廊下で剣持刀也と遭遇。 社長が拘束されて気を失った状態で見つかったとの事。
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走る、只管走る。何故かって? 社長が見つかったからだよ。どうやら気を失っていただけで死んではいないらしい、もちさん曰く。場所は社長の部屋、社長自身の部屋だ。
多少息を切らしながら、扉の前に立ち止まった。
葛葉「社長ォ!!!」
社長の部屋、そこに居たのは2人の人影。社長は腕を後で固定され、足首に縄。壁に凭れ座っているような状態で俯いていた。どうやら口元にはガムテープのようなものが見える。もう1人は ガッさんだった。どうやら 起こそうと頬をぺちゝ と控えめに叩いているようだ。
伏見「あっ、ズハく、ンン…急に人多くない…??」
月ノ「…はぁぁぁぁ良かったぁぁぁあ、」
星川「何これヤバくなぁい? 何がしたかったの犯人…w」
本間「ホンマやな…怖いわぁ、」
叶「…うわ〜、悪趣味…。」
皆それぞれ安堵の声を口にしながら胸を撫で下ろしていた。俺もその中の一人。
伏見「社長全然起きないんスよ〜…、」
葛葉「マジぃ〜…?」
頬引っ張ったりなと試したらしいが起きなかったと、とやさんは人を呼ぶがてら、縄を解く為のカッター等を取りに行ったとの事。だからあんな焦った様子だったのか。そこまで起きないのには理由がある筈。よくドラマである方法としては薬で眠らされた…とか、でも1回吸ったりしただけなら早く起きそうな気もするけど。 一度ガッさんと場所を変わってもらって社長の前にしゃがんだ。「しゃちょー、」と 頬をつついても起きる気配はない。先に縄など解いた方が良いかもな、本人混乱しちまうし。そんな事を考えていると、横で叶が屈んでこんな事を言ってきた。
叶「普段から疲れてそうだしなー…起きなくても仕方ないって思っちゃうな僕、」
葛葉「ン…まぁ、確かに。」
死体の第1発見者であり、普段の仕事も社長なんだから多い筈。相当張り詰めていても可笑しくはない。寝かせておきたいけどそうはいかねぇんだよ…と悩んでいると、叶がまた言葉を続けた。
叶「あれ、口元なんかあるよ?」
葛葉「このガムテ?」
叶「あぁいや、そのまた内側。隙間から見えるでしょ ティッシュみたいなの。」
葛葉「あぁ…え?」
彼の助言を聞いて、パッと少し上からガムテープと口の隙間を覗いた。すると本当に白い布のようなものが見えた。何だこれ、と思ったものの、理解するのにさほど時間はかからなかった。きっと睡眠系の薬でも染み込ませているのだろう、そうすりゃ眠りも深くなる訳だ。一気にガムテを剥がすには 社長が痛がる気もするので、ゆっくりとガムテを外した。そして直ぐに捨てた。
葛葉「社長ー、起きて下さーい?」
叶「社長〜!」
本間「しゃちょー!!」
その場に居る殆どの人間が社長の名を呼んだ、少し声量のでかいヤツもいる。そのお陰か、ピクリと彼の長いまつ毛が動いた。
加賀美「ん……??」
葛葉「おー社長、おはよー御座いますー!」
加賀美「はい…?おはようござ…えぇッ?!」
異変に気付いたらしい。挨拶を返そうとした際に手に力が入って縄がギシと音を立てていたし。明らかに動揺した声で少し顔を青くしていた。とは言えこんな大人数が居るわけだから、今から犯行をされる…なんていう考えには至らなかったらしく、「ちょっ…縄解いてくれませんか、」とその状況にしては冷静な方と言える声で伝えて来た。流石、って感じだ。
葛葉「OK。」
取りに行ってくれてるもちさんには悪いが、俺は血で武器が作れるんでね。そう考えながら彼の願いを承諾しては、親指をガリと噛んだ。そこから滴った血が、小さなナイフへと変貌する。今思えばドライバーとかも血で作れるんじゃないか、と思った。とはいえ 血は使い過ぎると貧血になるし、あまり高頻度に使わないようにしよう。実際昨晩に投げた槍のせいで少し貧血気味だ。まぁ今回は特別って事で。彼の手首の縄、足首の縄にナイフを掛けて、縄を切り解いた。少しだけ社長の手首には跡がついていて、少し痛そうに見える。
叶「社長、拘束された時とかの記憶ある? 犯人見た?」
背後から叶の声がした。聞くのは当たり前の事だ、そして彼は攫われる直前まで一緒に居たのだから尚更。社長は「え、」なんて声を漏らした後、少し考え込んでいるようだ、返答を待とう。時間はあるはずだ。
今回の証拠、アリバイ
12時 加賀美ハヤトの部屋に到着、 拘束されたまま眠る彼と、起こそうとしている伏見ガクを発見。
社長は何らかの眠らされる薬( 吸うタイプ ) で眠っていた。
コメント
2件
初コメ失礼します!文章構成が天才すぎてほんとにアニメとか見てる気分でした🤦♀️応援してます!