テラーノベル
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静かな空気に、彼の足音が吸い込まれていく。
「でも、それでも俺たちは、取り戻さなきゃならない。」
彼は懐中時計の蓋を閉じた。
「まだ、遅くはない。」
その言葉に応えるように、洞窟の奥から――
誰かの“声”が、かすかに響いた。
「今の……!」
特牛が震えながら角島の背中にしがみつく。
「間違いない……仲間の声だ。」
観音埼が、拳を強く握る。
「聞こえてる。繋がってる……まだ、どこかで!」
神子元島は冷静に言った。
「なら、進もう。“逆光”が飲み込んだ時間の中へ。」
「振り返らずにな。」
角島の背に、大剣がきらりと光った。
そして五人は、“時間の痕”へと、足を踏み入れた。
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