ああ、お客様ですか。
どうぞ、お入りください。
あっ、遠慮しなくてもいいですよ。お茶用意しますね。
いやぁ、わざわざこんな遠くから私の話を聞いてきてくださるとはねぇ・・・
一つ、聞かせてあげましょう。
昔、私が7歳ぐらいでしょうか?40年ぐらい前の事でしたね。ある日、いつものように物置のところに入っていたら、親指があったんですよ。そう、親指です。爪の先から指のシワまでとっても似ていたのでちょっとびっくりしましたね。私の両親が演劇の仕事をしていたので、なんかの劇に使っていたのかな?と思ったんですよ。それで、私その親指に愛着が湧いたんですよ。
そして・・・・・・
ああ、薬が効いてきましたか・・・
あのですね、あなたの親指がとても似ているんです・・・
そんなに怖がらなくて大丈夫ですよ・・・
ちょっと意識が飛ぶだけなんで・・・
おかえり、おやゆびひめ。
すぐ赤い布で被せてあげるよ
コメント
1件
ああ・・・書かなければよかった・・・