えっ!?
突然の誘いに驚きつつも、久しぶりに龍聖君と話せることにワクワクした。ただの友達としてでも、充分嬉しい。
「お茶するのはいいけど、青山さんはいいの?」
嬉しいくせに、素っ気ない言い方をしてしまった。
「メールしておく。少しなら大丈夫」
「う、うん。じゃあ」
私はパジャマをプレゼント用にラッピングしてもらい、すぐ近くにあったカフェに入った。
良かった、空いている。
「悪かったな。急に誘って」
私のすぐ前に向かい合って座っている龍聖君。
目が合うのを恥ずかしく思う程に、その見た目の破壊力は半端ない。
何なんだろうか、この妖艶な色気は?
とても私と同じ25歳とは思えない。
こんな魅力溢れる最上級のイケメンが自分の友達だなんて信じられない。
しかも、今、私はそんな人と2人きり。何だか妙な特別感を感じずにはいられない。もちろん、変な期待はしないけれど。
「龍聖君に会うの、すごく久しぶりだし、話せて嬉しいよ」
「3年ぶりだな。とにかく琴音が元気そうで良かった。そうだ、おじさんやおばさんも元気か? 工場、上手くいってるのか?」
その質問にはドキッとした。
龍聖君、そんなことを気にしてくれるんだ……
うちの工場なんて、鳳条グループからしたら、見えないくらいに小規模なのに。
その優しさを思うと、すごく有難いと思った。
「あっ、うん。何とか……」
その答えに対して、私の顔をまじまじと見つめる龍聖君。
「どうした? もしかして工場、大変なのか?」
しまった、見抜かれてる。
不安が顔に出てるのかな?
昔から困ったことがあると、何も言わなくても龍聖君には気づかれてたいた。私のことだけではなく、みんなのことも……
仲間思いの優しい人、だからこの人はいつだって誰からも信頼されてた。
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