テラーノベル
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………………
ふと気づく。
此処は何処であるか? 今何をしていたのか?
疑問が浮上する。
だがそこは自身が1番理解している場所であり、見知った光景である。
手を見ると幾度使ってきたか解らない刀。そして血。
鼻の先には誰だ?分からない。 血達磨になって倒れている。
そうだ。思い出した。自分がやったのだ。
儂は人斬り……
それしか儂はすることが出来なかった。
思い返す。
剣から伝わるヒトの感触。
穴の空いたところから吹き出す赤いモノ。
気持ち悪い。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……。
何故や。
儂はそれを誇りに思うとった。
いや、今でも思うとる。
なのに、なんでや?
込み上げてくる熱いモノ。
口の中が酸っぱい。
今すぐに吐き出したい。
「嫌じゃ…。なんで、わしは……、?」
「たすけて…
いやじゃ…
こんなとこ、
みとうない、」
……
目が覚める。
そこにはいつも見ている景色が傍にあった。
「 以蔵さん。起きたんだね。 」
いつも聞いている声がする。
あぁ 、安心した 、 もう 、 あんなふうには 、
「 以蔵さん…? なんで泣いてるの、?どうかした、? 」
理解が追いつかなかった。
今頬に触れて気づく。
瞼から溢れ落ちる。
あぁ、なんで泣いてるんだろう?
「 … なんちゃあない、 」
嘘を吐くしか無かった。
いつもの自分を装うとした。
「 そんなことないでしょ、? 以蔵さん、滅多に泣かないじゃないか…どうしたんだい、? 」
そりゃあそうだ。
いつも一緒にいるんだから当然であるだろう。
「 昔の、 夢を、 見てしもうたんじゃ、 」
つい言ってしまった。
龍馬の前だと良くない。
醜態を晒してしまう。
人斬りの威厳は何処へ行ったのだろうか、?
「 昔の 、かい? … いい思い出ではなさそうだね、」
龍馬の苦しい顔を見て思い出した。
何故 、何故人斬りの夢がそれまで自身を絞め殺そうとしているのかを。
裏切られた。
確かにあの日、裏切られた。
ずっと…
「信用」していたのに。
もう裏切られたくない。
自分はただ仲間を助けたかっただけなのに。
情報を吐いてしまったから?
いや、それ以前に儂は不要であったのか?
考えるたび、胃が痛くなる。
あぁ……
何故だ?昔の話である。
あぁ。また裏切られると思うからだ。
怖い。人が怖い。
故、人をまた上へと送る。
「 …ぁ、 りょ、 お、 ま、……ッ 」
情けない声を出した。
分かりたくない。聞きたくもない。思い出したくもない。
そんなことが腹の底から逆流しているようだ。
「 … 以蔵さん、 」
暖かい。 あぁ、いつもの心地良さだ。
気持ちいい、
このままがいい、離れたくない……
「 いやじゃ … りょおま、 離れんとうて、」
込み上げてくる。
離れて欲しくない、
こんなわしを見捨てないで、
置いていかないで、?
なんでも、する、から。
もう、断ったりなんてしない、から。
裏切らないで、
「以蔵さん、大丈夫だよ。もう…… 大丈夫だから。」
あぁ、この暖かさに縋っていたい。
死する迄……
この世が滅びる其の時迄……。
気づく。
離れなきゃ、
もう、迷惑、やから、
「 …… 悪かったのう。 龍馬… 少し、乱した。」
離れようとする。
が組み付かれている腕はなかなか解こうとしない。
「以蔵さん。少し、このままでもいいかな。」
聞かんとってもええ。
あたりまえじゃ、
ずうとこのままおればいい……
なんて言える訳もなく。
「……なんちゃあない。」
こんな刻の自分は実に醜い。
素直になれない、
言える時とは何が違うのであろうか?
「 好きだよ。以蔵さん、」
「 ……わしも、 すいちょる 、 」
この時が続けばいいのに。
そう願ったとしても任務へと駆り出される。
もう、 起きなくちゃ。
前の自分とは違うのだから。
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龍以?です
最近FGOはまりました。
練習ってぐらいなのでそこまで凝ってないどす
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