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ナチソ
不穏 ドロドロ
ナチスの独占欲、ドS感やばい
何でも良いって人だけ
俺のせいで。彼は壊れた?
暗い書斎の空気が重く、濃密に二人を包み込んでいた。
机に置かれた書類の紙端がかすかに揺れるだけで、世界のすべてが静止したように感じられる。
「…また遅れたのか」
低く、冷たい声。ナチスの視線が、ソ連の全身を鋭く貫いた。
ソ連は唇を噛み、短く舌打ちを返す。口では怒鳴りつけるが、身体は正直だった。肩は僅かに震え、指先は無意識に机の縁を握りしめる。
「ふん、俺に逆らえると思ってるのか?」
ナチスの言葉には、支配と独占の香りが濃厚に混ざっている。
ソ連はわざと睨み返すけれど、その目の奥は焦燥と恐怖で揺れていた。
心のどこかで、気づいてしまった。
――俺は、あいつに愛されているのだ、と。
その事実に、ソ連は抗おうとする。
怒鳴り、唾を飛ばし、拳を握りしめて挑発する。
でも、その度に、身体は力を失い、呼吸は荒くなる。
怒りで塗り固めた仮面は、少しずつ崩れ落ちていった。
「…耐えられない」
ナチスの吐息が近くで揺れた。
その独占欲の強さと、ソ連のボロボロぶりに、彼は自らの理性を保てなくなっていた。
「俺は…お前を追い詰めすぎたのか」
互いに逃げ場はなく、世界は二人だけの密室となる。
怒りと支配、愛と罪悪感が絡み合い、絶望の孤独病はゆっくりと二人を蝕んでいくのだった。
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