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クロコダイルのいる船に乗りながら情報を集めていてわかったのだが、『SMILE』はろくなものじゃない。デメリットが多すぎる。俺だったら大金積まれても食わん。絶対に。

能力を自由に使えない。食べても能力が必ず発現するわけじゃない。能力が得られなかったら笑顔以外の感情を失う。

何だ感情を失うって!! 笑顔ってプラスの感情のはずなのによくもまあここまでマイナスのイメージにもっていけたな!?



「パンクハザード編でも思ってたことだが、シーザー・クラウンって擁護しようのないクズだな……」



絵に描いたようなマッドサイエンティスト。いろんな人のマッドサイエンティストの偏見を集めて人の形にしたらシーザー・クラウンができる。

パンクハザードの場所はもうわかったのだが、行くのはローと一緒に、だな。でもサカズキさんとクザンさんの戦いでクソやべえ所になってるから行きたくないって言うのが本音なんだけどな! なんだよ極寒の地と灼熱の地が同居してる島って。地獄か何かか?



「……できればドレスローザにある工場の場所を把握しておきたいが……ドフラミンゴのいるドレスローザには近づきたくねぇ……」



うんうんと唸りながら考える。



「ジェイデン、どうした?」



俺が考え込んでいると、ダズが声をかけてきた。



「いやぁ、情報集めれば集めるほど面倒なのにちょっかいかけようとしてるな、って思って」

「ドフラミンゴは王下七武海だからな。王下七武海に喧嘩を売るような人間はそういない」

「ですよねぇ」

「…王下七武海繋がりで伝えておきたいことがある。今日の経済新聞だ」

「お、ありがとうございます」

「新しく王下七武海入りしたこいつ、お前が乗っていた海賊の船長だろ」

「……ウェ?」



ダズから渡された新聞を見てみると、そこには見覚えのある顔が載っていた。ええ? 早ない??? ロッキーポート事件とローの王下七武海入り早くない???



「俺だけが置いて行かれてる気がする~~……」



机に項垂れている俺を見て、ダズが息を吐いた。なぁんだよ~……ダズさんはつよつよマンだから余裕なんですかぁ……?



「…あっ、ダズさんって覇気使えますよね? クロコダイルさんも」

「使えるが……」

「俺使えないので教えていただけると嬉しいです! 武装色の覇気!!!」



俺が手を挙げてそう言えば、ダズは少し考えてから、俺に覇気を教えることを了承してくれた。やったぜ。






「クロコダイルさん、これ、お願いします」



俺はそう言って、クロコダイルにメモを渡した。そのメモに書かれているのは、これから向かう先の島の地図。

俺はクロコダイルに、次の目的地を告げた。目的地はロッキーポート、港町だ。ローとの集合の日はまだ数日先だが、先に上陸しておくのだ。ローは七武海になったばかりで色々やることがあるらしいしな。



「数週間ありがとうございましたクロコダイルさん」

「あァ。また用があったら呼ぶといい。お前なら歓迎だ」



クロコダイルがそう言い、俺の手を取ってキスを落とす。恥ずかしさがこそばゆさとして伝わってきて、俺は肩をすくめる。



「く、クロコダイルさん……」



俺がそう言うと、今度は頬に唇を押し付けられた。離れる際、クロコダイルが身に着けている香水の匂いが鼻腔をくすぐる。



「久しぶりに会えてよかったぜ、ジェイデン」



するりと、耳元に口を寄せられてそう囁かれる。ぞくりとした感覚に、体が震えてしまった。

クロコダイルはそのまま船を出し、港に俺1人だけが残される形になる。

クロコダイルの色気にやられかけた俺だったが、なんとか踏みとどまって船を見送った。



「さて、俺はここで集めた情報の整理でもするか……」



俺は宿を取り、そこで情報を整理し始めた。

人造悪魔の実『SMILE』と、その制作者のシーザー・クラウン。その他パンクハザードについての情報を手帳に書き留めていく。



「この世界に来てから度々思ってるけど……時間の流れってホントに早いな……」



ペンをくるくると回しながら、そんなことを考える。

【1】海賊世界の転生者は男

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