「、、ら、夜空!起きなさい。学校遅刻するわよ」
「んなん言われなくてもうわかってるし。っさいなあ」
「おいなんだその口の利き方は」
今日も母と父が朝からうるさい。姉の星羅が傷モノで使い物にならないからこっちに期待してるのだろう。でも正直うざい。自由なんてないし、市長の娘みたいなもんでこの好きでもない仕事を継がなきゃいけない。
「夜空おはよ」
姉に話しかけられる。うざいきもい話しかけてくんな。こんな落ちこぼれなんかと話したくない。だから私は無視する。
姉は女でありながら女を、同性を好きになった。そんな姉は世間体を気にしている親に失望され、酷い扱いを受けている。そんなの知らない。知りたくもない。だって私は今まで本気で誰かを愛したことも、愛されたこともないんだから。
「夜空ちゃん」
どっかから聞こえた。
「僕を忘れないでくれ」
誰だっけ、、、。
亜?
なわけないか。
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