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次も楽しみに待ってます。
後フォロー失礼します!
めっちゃ好き神ですか???後神の天敵の方も見させてもらってます!
青い監獄(プロジェクト)当日
『兄さん、どうしよう……。緊張して手が震えるよ』
絵「ほら、お茶でも飲んどけ。俺は、壇上に行ってくるから、アンリちゃんは書類の整理。レイナは、壇上の近くで待ってろ。呼んだら、ちゃんと出てこいよ」
『了解!!』
ア「任せてください」
甚八兄が話している間に、アンリさんの書類の手伝いをする。
ご褒美に、カントリーマアムを貰った。いぇーい✌️
選手たちにバレないように、隠れて甚八兄の話を聞く。
甚八兄は〝青い監獄ブルーロック〟プロジェクトについてプレゼンを始めた。
此処でのサバイバルを勝ち抜き、299名を蹴落として最後に残った一人が、日本をW杯優勝へと導く救世主となるのだと。
話が素晴らしすぎて、思わず拍手をしそうになる。
「あの! すみません。今の説明では同意できません」
そこへ、一人のガキがそう声を挙げた。
自分たちにはそれぞれ大事なチームがあって、全国大会を控えている選手もいる、と。
「僕は、チームを捨てて参加することは出来ません」
はっきりと断言した彼に、他の選手達からも抗議の声が集まる。
(クソだな……)
絵「そっかぁ。重症だなぁ、お前ら……。じゃあ、コイツが来たら同じことを言えるか?レイナ、出番だ」
カツカツカツ
ハイヒールの音が会場に響く。
「おい、嘘だろ……」
「あの人って……」
『初めまして、このプロジェクトに参加することになった、レイナ・マリオネットだ。よろしく』
「「「えぇええええ!!!?」」」
驚きと歓喜の叫び声が響く。
うるせぇ、
『黙れ』
騒ぎ声や、話し声が聞こえる中、冷たくそう呟くとシンと静まった。
『今までの話を全部聞かせてもらったが、実にくだらないな。誰が言ったか忘れたが、大事なチームがそんなに大事か?サッカーとは、相手より点を多く決めるスポーツだ。そこにお前らが言う、仲間やら絆は必要ない。無駄なゴミだ。そんなことも分からないなら、さっさとサッカーなんて辞めちまえ。同じサッカーをしている選手の恥になる』
『私の憧れは、〝味方にアシストして勝つより、自分でハットトリックを決めて負けるほうが気持ちがいい〟と言っていた。お前らがやっているサッカーは、そんな甘っちょろいもんじゃない。そんなに仲間やらチームが大事なら、さっさと帰れ、虫唾が走る』
甚八兄の言葉に、抗議していた選手達は顔を不快そうに歪めていて、見ている側としてはとても愉快だった。