テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
こんばんは!あるふぁべっとです。
お久しぶりです泣
全く顔を出せず申し訳ないです…。
英検、課題、定期試験、インフル、金欠、新作コスメを探す旅…等々。
関係ないのも混ざっていますがとにかく大忙しだったんです…許してください。
リクエストもまだ書けてなくて申し訳ない!
急いで作りますので何卒…!泣
「……やっぱりキモいか?」
「大丈夫だから送れ。今。すぐに」
「…キモがられたら……」
「だああ!もう何回目だよこのくだり!」
少なくとも十回は繰り返しているこのやり取り。
隣に座るスウェーデンは、待ちきれないとばかりに手足をばたつかせている。
仕方ないだろうが。
できたばかりの恋人に、デートの誘いだぞ。
緊張しないほうがおかしい。
スマホの液晶には、何度も推敲した文面。
『Moi!日本、12/24に出かけないか?』
至って普通でさりげない。
……いや、さりげなさすぎる気もする。
俺の家では家族とのんびり過ごすのが一般的だが…日本は恋人と過ごすことが多い、とか言うし。
だったら俺も日本と一緒に過ごしたいもんな。
日本のとこでイルミネーションみたい、とか書いたほうがいいか?
でも、重くないか?
長文が来たらキモイよな。俺そういうキャラじゃないし。
期待させすぎか?
数時間悩んだ末の“力作”が、逆に不安を煽ってくる。
「スウェ…これ素っ気なくないか」
「全然」
「もっとこう……特別感とか……」
「知らん!早く送れ!」
「う〜ん……」
「……よし、わかった!!口頭で言え!」
「ちょ、おい!あああ!?」
油断した。
横から伸びてきた手を、防げなかった。
「おまっ!!スウェ!!スマホ返せ!」
「……」
「返せって!!」
可愛らしい着信音。
奪い合いの最中、三コール目。
「お、繋がったぞフィン!」
「なっ……!」
首根っこを掴まれ、スマホがずいと突き出される。
画面には日本のアイコン。 機械音のあと、微かな雑音。
そして…
『もしもし、フィンく…フィンランドさんですか? 今、スウェーデンさんの声が……』
困惑した日本の声。
「ごめん!こいつが勝手に!」
「日本!フィンが言いたいことあるって!」
「黙ってろよ!?//」
『ふふ、賑やかですね。どうしたんですか?』
ころころと転がるような笑い声。
……可愛い。
「あー……その、日本」
大きく息を吸う。
「明日の12月24日、空いてるか?」
『24日ですね?少し待ってくださいね。スケジュール帳を探しますので……』
「あ、ありがとう」
待っている数秒が、やけに長い。
……断られたらどうしよう。
忙しいって言われたら?
そもそも、日本はクリスマス休みじゃないのか?
『申し訳ないです……その日は、仕事が入っていて』
「「え!?」」
スウェーデンと同時に驚愕の声が飛び出す。
頭が真っ白になる。
クリスマス休みじゃないとかおかしいだろ……あああくそが。
今からでも日本の上司を狙撃してやろうか。
『あ、でも』
続く声に、思わず息が詰まる。
『27日!27日なら空いてます。フィンランドさんはどうでしょう?』
「え、ああ、空いてる」
『じゃあ、その日にしましょう!』
「ホントか!?」
ええ本当です、とクスクス笑う声が聞こえる。
後ろでニヤつくスウェーデンがやかましいがそれ以上に嬉しすぎる。
音が静まり、日本が『その…』と言葉を続ける。
『…デ、デートとかですかね…』
「…」
『…』
「…」
少し、間を置いて。
『すみません!!///調子乗って!すみません!//』
「いや!全然!そのつもりだから!!//」
『ああああすみません!』
「えと…日本、イルミネーション見に行かないか?まだやってるかわからないけど…」
『…ぼ、僕で良いなら全然良いです。多分その日もやってますし、行きたいです』
耳まで一気に熱くなる。
『僕も…前に、フィンランドさんが綺麗だって言ってたので。一緒に見られたら、いいなって。嬉しいです…』
「……」
スウェーデンのニヤついた視線が突き刺さる。
「おらおら、顔真っ赤だぞフィン〜」
「土産話はいくらあってもいいからな〜」
背中をばしばし叩かれながら、ようやく声を絞り出す。
「じゃあ、ま、またな…//」
『は…はい!』
通話が切れても、しばらく動けなかった。
服は何を着るか。 どんな話をするか。 どこを歩くか。
考えることはいくらでもあるのに。
今はただ、
「……よかったぁ……」
胸の奥が、じんわりと温かい。
横で小突いてくるスウェーデンを一蹴し、ひとりニマニマと窓の外を眺めていた。
コメント、♡よろしくお願いします🥺
コメント
2件
くぅっ、!純愛が身に染み渡るッ!! 通知が来た瞬間飛んできました!!衝動で椅子から落ちたことは家族には内緒です🤫 いやぁ、最近フィン日不足だったんですよねぇ🥺 そこでこんな神作品が更新されるなんてっ!来年分の運も使い果たしてしまったかもしれません笑