その日四季は、買い物に出ていた。
買い物を終え帰り道を歩いていた時、急な夕立ちが四季を襲った。
四季「うっわ、雨〜!」
四季は公園の屋根がある休憩所に入る。
四季「げっ、」
唾切「げって、ひどくないかい?」
唾切「なんでここに?」
四季「たまたまだし、そっちこそなんでいんだよ」
唾切「こちらもたまたま雨に降られてね」
四季「ふーん、」
鬼の四季が日の元を歩けるのも、鬼と桃が平等に喋れているのも、鬼と桃が平和になったおかげだ。
ちょっと前なら、出会って3秒で殺し合いが始まるだろう。
四季〔気まずっ、無舵先に連絡、、電源切れてる!!〕
四季「最悪っ」ボソッ
唾切「僕がいるのが、そんなに嫌だったかい?」
四季「いや、そういう事じゃない、携帯の電源切れてんだよ」
唾切「へー」
四季「なあ、携帯貸してくれないか?」
唾切「あいにく、僕のも切れててね」
四季「なんだよ、」
四季は濡れた服を絞りながら、空を見る。
四季「当分、やみそうにねーな」
唾切「いいじゃないか、ゆっくり喋れて。」
四季「、、俺とお前が?」
唾切「他に誰がいるんだい?笑」
四季はこいつガチかという顔だが、唾切はそんな顔を無視して話し続ける。
唾切「今日は何をしに外へ出てたの?」
四季「銃買いに、」
唾切「銃好きなんだ」
四季「おう、、」
2人の間には、気まずい空気が流れる。
唾切「まずは、座って話さないかい?」
四季「えっ、」
唾切「早くおいでよ笑」
公園の席で座れるのは、唾切の横しか無い。
四季「別に、座んなくても、、」
唾切「疲れるでしょ?」
四季「ぐっ、何もすんなよ?」
唾切「しないって〜」
四季が極限まで離れて唾切の横に座る
唾切「そんな警戒しないでよ」
四季「するだろ、」
唾切「心外だな〜」
四季「ふえッくしょ」
四季の鼻から、ズッと音が鳴る。
唾切「寒いのかい?」
四季「濡れたしな」
唾切「仕方がないなぁ、」
唾切が自分の上着を四季にかけてあげる。
四季「えっいいよ、お前だって濡れてるし寒いだろ?」
唾切「僕は、大人だから風邪をひかないの」
四季「、、じゃあ、お言葉に甘えて」
唾切「君、バカだと思ってたけどそんな言葉知ってるんだ笑」
四季「はあ?バカって言った方がバカなんだぞ!」
唾切〔小学生の返し方笑かわいいな、〕
四季〔急に優しくして何考えてるか分かんねえ、〕
少し経ち、雨も小雨になり秋の夕暮れの空が見えるようになった頃。
蓬「唾切先輩」
唾切「蓬くん」
蓬「迎えにきました、ってなんで鬼もいんすか」
唾切「たまたまね」
蓬「そうなんすか、帰りますよ」
唾切「ああ」
四季「おい、上着」
唾切「あー、それを雨除けにして帰ったらいい」
四季「でも、」
唾切「いいから、じゃあね」
四季「行っちまった、よく分かんねえ奴、」
四季「俺も帰ろ、」
蓬「なんで、鬼なんかに上着貸すんすか」
唾切「やだなぁ、困ってる人を助けないほど僕は薄情じゃないよ、、ふえっくしょん」
蓬「つまりカッコつけたかったんすね、そのせいで風邪引いたら、ぶっ飛ばしますよ」
唾切「お手柔らかに」
この後、唾切は無事風邪をひいたとさ。
終わり
今日はあと一話投稿する!
コメント
5件
最高✨ 唾切さん優しいけど風邪ひいちゃったね笑可愛い 四季くんも可愛いし!最高!!
マジ最高でした😊 ありがとうございます😭
!最高です ありがとうございます✨️