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「……失礼しました。一度笑い出すと止まらなくて」
「いえ、全然……」
獅子神さんが何とか笑いを収めるまで、結構時間がかかった。
その間、あたしは――獅子神さんに見とれていた。
ただでさえ美人なのに、笑うと破壊度が120%増しになるのだ。
「あのね、そんなに頑張らなくて結構です。女性の身体に傷をつけるなんてとんでもありません」
「は、はい」
思いがけず柔らかな言い方に、なんだかどぎまぎしてしまう。
ていうか獅子神さんって、なんだか……最初と全然イメージが違うんだけど、本当はどういう人なんだろう?
「……志麻さんはイメージと違いますね」
「えっ!?」
獅子神さんに対して考えていたことをそっくりそのまま返されて、あたしはびっくりした。
「あたしが? そ、そうですか?」
「不破さんからは、とにかくわがままで怒りっぽいし*********
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