テラーノベル
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🌸「すち〜!」
あぁ、また……。
🍵「なに…」
🌸「課題見せてください……」
🍵「無理」
🌸「なんで!?」
🍵「やらない方が悪いから」
🌸「酷い…」(泣
課題はお前の問題だろーが…!
なーんてことを思いながら、泣きついてくるらんを無視する。
やらない方が悪いんだから、しょうがないよね?
こんな茶番はほぼ毎日。
前の生活より断然楽しいと思っているから俺はいいけど。
そんな俺に、次のコンクールの時期が迫っていた。次のコンクールの曲は、自分で作曲したものを披露することになっている。
作曲なんてほとんどしたことがない俺にとっては、かなり難しい課題だった。
…それと同時に、最近、らんが苦しそうな顔をすることが増えた気がする。
俺の前では笑顔だけど……いや、正しくは俺の前で笑っていようと、無理をしているような表情。
俺と話していない時は、ずっと元気がないように見える。
一度、練習中に俺が余計なことを聞いてしまったせいで、らんを泣かせてしまったこともあった。
🍵「え、らんのお父さんって有名なピアニストの…!?」
🌸「うん…wそうなんだよね、w」
🍵「凄い…!✨」
🌸「ッ…うん、ほんと…凄いよね……w」
🍵「俺もなりたいなぁ……」
🌸「ッうん、…そ、ッだね…っ」(ポロッ
🍵「…!?」
🍵「え、ちょ…!」
🌸「ごめッ…、なんでも、なぃ……っ」(涙拭
🍵「……」(背中擦
悪いことしたなぁ……
と、言うようなことがあった。
そんならんを密かに心配している俺。
らんのためになにかできることは無いか
そう考えた結果、やはりピアノしかないなと思った。
作曲のコンクールの時に、らんのために曲を作る。
その曲を、本番でらんに聞かせ、思いを伝える。
我ながら名案だ、そうしよう。
そう思い、張り切ってピアノに向き合った。
🍵「んー…」(悩
あれから1週間、未だに納得のいく物が作れていない。
らんに伝えたいことはあるのだが、それを曲に込めるとなると、どうも難しい。
🍵「このままじゃ、聞かせるなんて……」
🌸「…すーちっ!」(ポンッ
🍵「へぁ!?」
🌸「あははっ!wビビりすぎw」
🍵「だ、誰のせいで…!」
🌸「まぁまぁ!w」
🌸「…なんか、悩み事?」
🍵「え…!?」
突然聞かれて思わず間抜けな声を出す。
ほんと、変なとこだけ勘がいいんだから。
🌸「あれ、図星?」
🍵「…どーだか…?」
🌸「なにそれ!?」
🌸「…んまぁ、元気そうならいいんだけどさ、」
🍵「…珍しく心配してくれてるんだ」
🌸「珍しくって何!?」
🍵「いや?なんでも」
🌸「失礼なやつ…」
🍵「なんか言った?^^」
🌸「スマセン」
🍵「…ふふっ、w」
自然と笑みがこぼれた。
そういえば、最近作曲の事ばかり考えていて、笑ったのは久しぶりな気がする。
笑ったおかげか、少し気分が晴れた。
🌸「すちが笑ったの、初めて見たかも…?」
🍵「あれ、そうだっけ」
🌸「うん…多分?」
🍵「へぇ…」(?
🍵「……あ」
大事なことを言い忘れていた。聞き忘れたら絶対に聞いてもらうなんて出来ない。
🍵「…あの、さ」
🌸「ん?」
🍵「その…今度、またコンクールがあって…」
🍵「今回は作曲なんだけど……良かったら、来ない?」
変にドキドキしながら返事を待つ。
🌸「…いいよ!」
🌸「予定も特になかったと思うし、見に行くよ!」
🍵「っあ…」
嬉しい。見に来てもらえるなんて、思ってもなかったから。
🌸「じゃあ、後で時間と場所、教えて!」
🍵「……」
🌸「…?すち、?」
🍵「え、ぁ…」
🍵「ごめん、ぼーっとしてた、」
🌸「大丈夫?無理しないでよ?」
🍵「うん……あのっ、」
🌸「ん?」
🍵「…あり、がと……/」(フイッ
🌸「…ッふふ、w」
🌸「珍しく素直じゃん?w」
🍵「な、ッ…///」
🍵「ッ ~~ …前言撤回ッッ!/////」
🌸「かわいい〜w」
🍵「ッもぉッッ…!!///////////」
やっぱこいつッ…!///
🍵「大っ嫌いッッ!///////」
🌸「えぇ!?」(泣
次回で完結予定です!
期間大幅に遅れててごめんなさい…!💦
コメント
4件
す 、 すっちー の 作曲した 曲が 聞けるだって !? ((貴方は聞けません うわぁぁぁん😭 完結 しちゃう 🥺 ((
👀