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番外編20 『もし、主様と同棲することになったら。』中編
🍷
『ん〜むにゃむにゃ…。』
『ん、ふわぁ…。今何時…?』
枕元にある時計を見る。
『えぇ!もうお昼!?やば、早く起きないと。寝過ぎちゃった。 』
私はルカスの身体を揺する。
『ルカス起きて!もうお昼だよ!』
『あと5分…だけ…寝かせてください…』
『ダメだよ!起きて!』
『ん…?』
『あ、起きた?ほら、支度手伝うから、ベットから出て――』
グイッ!
『っ!?』
ルカスに手を引かれて抱き締められる。
『暖かい抱き枕…』
『ちょ、寝ぼけてる……っ。ルカス、起きて!』
『主様ぁ……まだ寝てましょうよ…』
ルカスは私の腰に手を回した。
『っー!!早くおきろこのねぼすけ!』
ぼふっ!
枕を投げ付けて起こした。
『枕を投げつけられる夢を見ました…。』
『全く。今日は午後から検診なんでしょ?遅れたらどうするの。』
『すみません…。起こしてくれてありがとうございます。』
『どういたしまして。ご飯食べたら髪梳かしたりするからね。』
『ふふ、ありがとうございます。』
『髪はいつも通りでいい?』
『はい。お願いします。』
『リボンを結んで…っと。』
私はルカスの身支度を済ませて玄関まで送る。
『気を付けてね。』
『はい。行ってきます。』
『行ってらっしゃい。』
『…あ、すみません、忘れ物をしました。 』
『え?ハンカチ?それとも時計?』
『…。』
キョロキョロ慌てている主様の唇にキスをする。
チュッ。
『行ってきますのチューを忘れ物です。』
『なっ!!』
『ふふ、では。』
バタンっ。
『っ……。ルカスの……バカ。』
ルカス朝弱いから昼まで寝てそう。
でもそれがいいんだよね。毎日楽しそう。
❤️🩹
『おはようございます、主様。』
『おはよう、ラト。朝ごはん出来てるよ。』
『フフ、いい匂いです。パセリですか?』
『パセリもあるよ。』
『ありがとうございます。頂きます。』
もぐもぐ( “´༥`” )
(美味しそうに食べるなぁ……。)
『あ、そうです。主様。昨日散歩していたら綺麗な場所を見つけたので今日行きませんか?』
『うん、もちろんいいよ。そしたらピクニックしようか。』
『えぇ。そうしましょう。』
私とラトはニコニコ微笑む。
『ここですよ。』
『わぁ…っ。』
そこは色とりどりの花が広がる花園だった。
『綺麗……。』
『良かったです、主様なら喜ぶと思ってたので。』
『うん、凄く綺麗!』
『えぇ。とても綺麗です。花園に囲まれて…微笑む主様は。』
『ラト……///』
『では、ピクニックしましょうか。』
『う、うん。』
(ラトは正直だから思ったことをすぐ言うから…。急に照れるんだよね。)
ラトと過ごしたら毎日楽しそう。色んな所に冒険連れてってくれそうだし。毎日の食卓に必ずパセリが添えられるのは確実w
🧸
『ん…。』
(コーヒーの香り…。)
ガチャ
『〜♪あ、起きましたか?』
『テディ…もう起きてたの?』
『はい、俺朝は強い方なんです。それでコーヒー飲んでました。』
『そうなんだね。おはよう、テディ。』
『おはようございます、朝ご飯出来てますよ。食べますか?』
『うん、食べたい。』
私は『んっ。』と、テディに手を伸ばす。
『…全く。主様は甘えんぼさんですね。』
俺は主様を抱えてリビングへ向かう。
『ふふ、ありがとう、テディ。』
『どういたしまして♪』
『ん、美味しい…。』
『良かったです、早起きした甲斐がありましたね。』
『早起きしてくれてたの?』
『もちろん!主様に喜んで欲しいですから!』
.*・゚ .゚・*.*・゚ .゚・*.
『くっ。笑顔が眩しい……っ!』
『?俺はもう仕事で出ちゃいますけど、二度寝しちゃダメですからね!』
『はぁい。』
(テディは今日お仕事か……寂しいな。)
『……。主様。』
『?』
テディは私の前髪をかきあげ、おでこにキスをする。
チュッ。
『…!』
『今日1日主様がラッキーで居られますように。おまじないです。』
『っ…。ありがとう…っ。』
『ふふ、では、行ってきます♪』
惚れてまうやろー!!コーヒーの香りで目を覚ますとか最高やん。テディに甘やかされたい。
次回
中編2へ続く
コメント
6件
罪だ、もはや、全員罪の 顔面だ、…(ノω-;)
ちょ、続き待ってるわ
ルカス ,,, 罪すぎるだろ🫠🫠🫠🫠🫠