学校では学園祭の準備が着々と進められていた。
高校最後の思い出を最高のものにするべく、多くの生徒が授業の合間や放課後の時間を使って作業を進めていて、役割決めのくじ引きで、衣装班に当たってしまった私も、ここ最近は毎日居残りが続いている。
でも、みんな協力して作っているという実感からか、たけるが当日着る予定のドレスを縫っているこの時間は、苦ではない。
けれどやっぱり細かい作業から来る疲れは身体に溜まっているみたいで、グッと背伸びをするとコキと骨のなる音が聞こえた。
「あー、もう目がしばしばしてきたー」
「目薬あるよ」
目頭を抑えていると、奏太はサッと目薬を差し出す。それを受け取り、上を向いて疲れた目に一滴点すと、じんわりと心地よく沁み込んで、思わず「あぁ~」と声が漏れる。
「仕事終わりのサラリーマンがビールにありつけたときみたいだね」という奏太の言葉を流しながら、もう片方の目にも******
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