コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「付き合い始めの時にも話したと思うが、ミコ&リコを好きになったのは、君の名前に似ていたからで、気になっていた君と同じような名前のミコが可愛くて仕方なくて、買わずにいられなくて、な……」
そんなことを告げられたら、嬉しくて涙腺が緩んでしまいそうにもなる。だけどそれって、私のことをもしかして、チーフは前から……?
「……そんなに以前から、気にかけていてくれたんですか?」
問いかけが口をつくと、チーフは気恥ずかしそうに「まぁ、な……」と言い、「……ああ、バレたか」と、照れ笑いを浮かべた。
「……ずっと前から気になっていた。初めは部下として評価していたんだが、ただ、君の名前に似たミコを気に入っていた時点で、それ以上の感情は既にあったんだろうからな……。僕の気持ちが決まったのは、ショップで君と出会ったあの時だ。もう気持ちは隠せないからと、言わばミコに後押しをされたようなものなのかもしれないな……」
「……そんなのって……」その後は言葉にならなくて、こらえ切れない涙が目元に滲んだ。
「……どうした、泣いたりして」
心配そうに見つめる彼に、「幸せで……」と、一言を伝えた。
「そうか……幸せな涙なら、よかった。僕が君を泣かせてしまったのかもしれないと思ったから」
こんなに大切に思ってもらえて、泣くはずがないじゃないですかと……。
「もし私があなたの前で泣くとしたら、決して悲しい涙なんかじゃないですから」
にっこりと笑って彼へ伝えると、本当に愛されていると実感させられる言葉が私に返った──。
「君の笑顔は最高に可愛くて、どんな可愛いものだって敵わないくらいだ」