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私 「ゾディアーク…何で…どうして…どうして!」
血塗れになったゾディアークが不気味な笑みを浮かべる。
ゾディアーク 「何でって…楽しいからだよ。恐怖に怯えるアイツらの顔がなぁ!」
それは突然だったんだ。
ある日神殿に行くと誰も居なくて、必死に探した。
そしたら血塗れのエクスデスが倒れていた。
私 「エクスデス!大丈夫か!?しっかりしろ!」
エクスデス 「…バハ…ムート…ゾディアークが…お願い…あの子を…助けて…あげて…」
エクスデスは一粒の涙を流して眠った。
私 「…ふざけるな!何が楽しいだ!何が面白いだ!アイツらは助けてと何回も
言ったはずだ!やめて欲しいと!元に戻って欲しいと!なのに…なのにお前は!」
ゾディアーク 「はぁー…知るかそんなもの、私は破壊したかっただけだ。安心しろ、
お前もアイツらと同じ所に行かせてやるから」
怒りで頭がどうにかなりそうだった。
私は剣を取り出し、ゾディアークに向ける。
アイツらを侮辱されたようで、アイツらを奪われた怒りで、今まで出したことの無い声が
溢れた。
そして…
私はゾディアークの身体に剣を突き刺した。
ゾディアーク 「ゲホッ…!」
ゾディアークは口から大量の血を吐いた。
ゾディアーク 「バハムート…?どう…して…?」
私 「は?」
意味が分からなかった。お前だろ?お前が奪ったのに、どうして被害者づらが出来るんだ?
なんだよその眼は…何でそんな哀しそうな顔で私を見るんだよ…!
ゾディアークは私の頬に触れる。
ゾディアーク 「…ごめん…な…」
そして倒れた。
怒りと混乱で頭がいっぱいになった。
神殿にゾディアークを運びながら帰ってきた。
誰も居ない。いつもは楽しそうな雰囲気があるのに。
ゾディアークをベッドに寝かせる。
それと同時に剣をゾディアークに向けた。
きっと能力が意思を持って暴走したのだろう。
でもそんなの関係無い。
私の家族を奪っておいて、能能と生きるなんて許せない。
後悔しながら死ねば良い。
どうせお前は、地獄行きだよ。
エクスデス 「バハムート」
あの時の言葉がフラッシュバックする。
私 「ゾディアークが…絶対に仇は取る!だから待っていてくれ!」
エクスデス 「駄目だ…あの子は…苦しんでいるだけなんだ…殺人衝動を抱える
あの子には、お前みたいな優しい奴が付いていなきゃ、だから、傍に、居てあげて…」
自然と涙が溢れる。
私はゾディアークに何度も救われた。
幻獣界で嫌われ者だった時、私を相棒として傍に居てくれた。
強さばかり求める私の事を、責めずに、優しく抱きしめてくれた。
ゾディアークを殺したら、私は本当に一人になってしまう。
そんなの…耐えられない…
ゾディアーク 「ん…此処は…」
私 「ゾディアーク…」
ゾディアーク 「…えっと…」
目を覚ましたゾディアークは記憶を失っていた。
きっと私のせいだ。ごめん…あの時、怒り任せにお前を傷付けて…
でも今度はちゃんと守るからね。絶対に、約束するよ。
私 「バハムートだ。私は君の、」