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「ムー!!主様がお呼びだぞ!」
『はーい今行くー!』
ロノを通じて主様からのご指名を頂いた。ロノは死ぬほど嫉妬してるだろうなぁ笑。
そんなことを考えながら、軽やかな足取りで主様のドアをノックした。
「どうぞ!」
『失礼致します!どうされましたか?』
「普通に話したいなーって思って。」
『主様ったらー、私ばかり呼んだら他の執事が嫉妬しちゃいますよ?笑』
「うれしいくせに。」
現主様は私が悪魔執事の儀式を終えて、正式に契約を終えてから、ちょうど5年後にここへやってきた。かれこれ2年の付き合いになる。
主様は私と同性と言うのもあって、私のことを(おそらく)一番大事にしてくださっている。とはいえ、主様は全執事をこよなく愛し愛されている。
『はぁー、主様が主様で良かった。』
「へぇ、何なの照れるんだけど笑。」
私が執事になって既に7年の月日が経っていたが、未だに私とはどうも馴染めない執事も残念ながらいる。例えば彼とか
「あ、お使いをお願いしたいんだが…」
『了解です!』
「…これがメモだ。 ょ、よろしく頼んだぞ。」
『はい!』
ハウレスさんは訓練中だとハキハキしているのだが、それ以外のこととなると途端に弱い。
女性が苦手らしいから無理もないだろう。
それからこの人は怖い。
「あ?さっきからジロジロなんだ?」
『す、すみません!そこのソファに掛けてある上着私ので…取ってもいいですか?』
「は、これか?はいよ。」
『ありがとうございます…!』
ボスキさんは言葉がきついから、中々仲良くなれない。まだ心を許してくれないのか、私が許せてないのか。
こう見ると二階執事とめっぽう仲が悪そうに見えるが、フェネスさんとアモンくんとは案外仲良くしている。とはいえ、すんなりとはいかなかったけど…
コンコン
「どうぞ。」
ここで誰か来たようだ。
「主様!朝食のご準備が整いました!」
『ロノか。』
「お前はいいよな、そうやって主様に好かれててさぁ。」
ロノには申し訳ないと非常に思ってます。
「ロノのことも大切に思ってるよ?」
「…まぁ主様ならきっと、そう言ってくれると思いました笑。」
『じゃあ主様、朝食を食べに行きましょう?』
そうして今日もデビルズパレスの1日は始まっていくのだ。