コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ここはどこ?
やけに明るい。夢で見たことのある後ろ姿が見える。お母さん!お父さん!
ここ、天国か。
「母さん、父さん!」
嬉しい、やっと会えた。神様は結果的に僕を見捨てたけど、これなら別にいい。
「涼架!まだ来ちゃダメ!」
ビクッ!
怒られた?なんで?
「いいか、涼架」
お父さんが僕に背を合わせるために屈んで声を掛ける。
「まだダメだ、まだ成すべきことがお前にはある。考えて、それでも考え付かなかったらこっちに来なさい。いいな。」
確かにそうだ。僕にはまだやることがある、人とエルフの架け橋になる。そうだろ?
「わかった。またね」
「じゃあな!」
「気をつけてね」
お母さんが最後に抱きしめてくれた。
ありがとう。がんばるね。
そうやって僕は、意識を戻した。
嗚呼、戻ってきた。
「起きたか?」
誰?
「ここの組織の時期隊長の大森元貴だ。」
戦場で見たあの人か。一人、いやもう一人いた少年と、悲しい顔をしながら僕達を殺った人。
「ここの隊長だったんだね、貴方。」
「ああ、ところで君、僕と一緒にこの世界をいい意味で壊さないか?」
Side:M
読者の皆さん。こんにちは、こんばんわ。
大森です。
僕は嘘をついていました。
気づきましたか?
一つ、僕は隊員なんかじゃない。元々そういう家系に生まれたんです。
二つ、若井は僕のボディーガード兼召使い。
まぁ、ある意味幼馴染かもしれませんが。
さぁ、皆さんこの世界を一緒に壊しません?