お腹の子

渡辺ーダメ。

目黒ー会いたかった。

渡辺ーでもダメ。

目黒ー寝てるよ。

渡辺ーよく考えたら、ゲストルームあるんじゃないか？

目黒ーあるだろうね。

渡辺ー知ってたな？

目黒ー寝よう？

渡辺ーどこ触ってる。

目黒ーさぁ？

渡辺ー触るな。横に梨花さんいるんだぞ。

目黒ーもう寝てるってば。

渡辺ー俺、ソファに行く。

目黒ーダメに決まってるでしょ。

渡辺ーじゃあ、大人しく寝ろ。

３週間ほど離れていた2人。

目黒が、渡辺を離さなかった。

久しぶりにぐっすり寝た渡辺。

朝起きたら、目黒はいなかった。

渡辺も、慌てて準備して出かける。

この日は、渡辺は自分の家に帰る。

世話になった梨花と食事する。

梨花ー蓮のせいで、嫌な思いをしたでしょ？

渡辺ー俺が弱くて、最初はいつも、信じられなくて、目黒に心配かけてます。

梨花ーまた、不安になったら、あの番号に電話して？

渡辺ーありがとうございます。

梨花ー昨日、寝るまでは2人の話を聞いていたけど、やっぱり、しょっぴーの方が大人ね。

渡辺ー梨花さん！

梨花ー蓮を、よろしくお願いします。

渡辺ーこちらこそよろしくお願いします。

梨花ーふふふ。私はもうすぐ帰るわ。あなたも帰りなさい。

渡辺ーそうします。

自分の家に帰って来た渡辺。

掃除をする。

ひと通り綺麗にして、ソファに座る。

あっと思って冷蔵庫を開ける。

水しか入ってない。

何か、買いに行こうかと外に出る。

だが、目黒が迎えに来て連れて行くだろう。

戻ろうと家に向かう。

雑誌記者と思われる人が近づいて来た。

記者ー目黒さんが大変だった時に、家にいなかったですよね？

渡辺ーいなきゃダメですか？

記者ーいや、心配じゃなかったですか？

渡辺ー何が言いたいんです？

記者ーあるホテルに、毎日帰る渡辺さんを見かけましてね。

渡辺ー家にいませんでした、ホテルに泊まってました。それが何？

記者ーこの女性と一緒ですね？

渡辺ー後ろ姿見せられても。

記者ー友人が大変な時に、女性とホテルですか？

渡辺ーこの人は・・

目黒ーしょっぴー！

記者ー目黒さん、裁判良かったですね。

目黒ーありがとうございます。渡辺が何か？

記者ーいや別に。では。

目黒を見ると帰って行った。

渡辺は、家に入る、目黒も入ってくる。

目黒ー何だったの？

渡辺ー友人が大変な時に、女性とホテルですか？って。

目黒ー梨花さん？

渡辺ー後ろ姿が写ってた。

目黒ーどうするの？

渡辺ーどうもしない、好きにさせとく。

目黒ー俺の叔母さんだって言えば？

渡辺ーお前の叔母さんと一緒の方が変だろう？

目黒ーじゃあ・・

渡辺ー知らない、でいい。

目黒ー大変になったら、ちゃんと言ってよ？

渡辺ー分かった。

目黒ー帰ろう？

渡辺ーうん。

外に出ると、あの記者はまだいた。

無視してタクシーを拾う。

何でも好きに書けばいい。目黒も疑うことはない。

目黒と渡辺は熱い時間を過ごす。

周りなんてどうでもいい。

渡辺ーんっ・・もっと・・。

目黒ー翔太くん、ここ？

渡辺ーんっ・・あたる・・いい・・。

目黒ー突くよ。

渡辺ーはぁ・・はぁ・・んっ・・。

意識を飛ばす渡辺。抱きしめる目黒。2人に日常が戻ってきた。

完