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僕がこのコンプレックスに気づいたのはあの時だった。
禍祓の研究科でも、必要最低限の体育はある。現世での体育のようにバスケもサッカーもする。夏は当然のように水泳がある。僕は得意な方だけど、研究科は引き篭もりばっかりだからみんな運動はめっぽう出来ない。だから、水泳ができる僕は注目を浴びるし(正直言って、こんな注目の浴び方はしたくなかった)、先生たちからの謎の期待もあって人前で泳ぐのはあまり好きじゃない。
ある水泳の授業の日。いつものように男子更衣室でクラスメイトと着替えていたときに、ふと自分の胸元に視線がいった。別に、そこに谷間があった!!!とか、不自然な重みを感じた…!とかっていう童貞ならではの気持ち悪い思考によるものじゃなくて、何故か気になって胸元を、詳しく言えば、乳首を見た。
すると、僕の乳首が「大きい」という事実に急に気づいた。まぁ、いっか。と思ったが、やっぱりその「大きい」という感覚に違和感があったから、ちょーーーーーーーーーーーーーーっとだけ友達の乳首を盗み見たところ、彼の乳首は僕のよりも小さかった。
晴「は?」
モブ「?どーした甲斐田ぁ?」
晴「いや、ごめん。なんでもないわー笑」
いや、なんでもなくねーーだろっっっ?!?は、?!馬鹿なの!?なんで男なのに乳首がでかいの!???ちょーーーー嫌なんですけど。本当に。うっわ最悪。ねーーーえーーーーー!!!!ほんっっっとうに嫌なんだけど!!!女の子の乳首がでかいのは許されるだろうけど、こんな引き篭もり童貞の乳首がでかくていい訳ないだろ!!!!
もーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!