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花よりも美しい君に愛を誓う。

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花よりも美しい君に愛を誓う。

14 - 1章 第13話 喧嘩と風香の恐ろしい形相

2024年09月21日

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風香のラッキース●ベ事件が終わった俺達は、渋谷と言えばのあの建物へと向かった。俺と傑の最後尾を歩いている風香は、気まずそうな顔で俯きながら俺達の後を着いてきていた。


風香「ちょっ、ちょっと2人共待って!💦」

悟・傑「あ?・ん?」


風香に呼び止められた俺と傑は、風香の方へと後ろを振り返った。やっと俺達の所に辿り着いた風香は、何故か少し息を切らしていた。


風香「ごめん2人共…、ちょっと2人の歩くペースが早いから私のペースにも合わせて欲しいの…。💦」


それを聞いて俺は頭の中で理解をした。どうやら風香が息を切らしていた理由は、あれは走って俺達に着いて行っていたからであったのだ。その為、風香は俺達を見失わないように走っていたのだと分かった。だがしかし、その時の俺は実家にいた時の記憶が残っていたのか風香に失礼な態度をとってしまった。


悟「はあ?それはお前がノロマだからだろ?お前は俺達のペースで来ればいいのになんで俺に向かって指図するんだよ?💢」

風香「は?何よそれ。普通、人のペースに合わせるのが当たり前でしょ!?💢」

傑「ちょ、悟、風香ちゃん!?こんな所で喧嘩はやめなよ!💦」


俺が風香に一般人としては常識の真逆を言ってしまったことにより、俺と風香は歩道の真ん中で喧嘩をしてしまった。それに、近くにいた傑は俺達の喧嘩を止めようと必死に説得を試みていた。更には街ゆく人達にも俺達の喧嘩騒ぎを見てその場はザワついてきていた。


街人1「何、あの子達の喧嘩?」

街人2「しょうもないったらありゃしない。💦」


俺達の喧嘩を見ている人達は皆、ドン引きしてしまっていて近寄り難いような空気になってしまっていた。このままじゃ大変なことになると察した傑は、俺と風香の喧嘩を止めようと試行錯誤をしていた。


悟「俺の当たり前じゃお前は召使いみたいに俺の指示通りに従えばいいんだよ!何か文句あんのかよ!💢」

風香「それは文句あるに決まってるでしょ!何よその一昔前の昭和の常識かゲームみたいなの!私にはそれが理解が出来ないの!💢」

悟「理解出来るだろ!?これが俺の当たり前なんだよ!💢」

風香「いいや、貴方のそれが全く理解が出来ないわ!💢」

悟「(ꐦ°д°)ア゙ァン?理解出来てないお前、頭可笑sーーー!!💢」

傑「こら悟、風香ちゃん、いい加減にしなさい!!💢」

悟・風香「うわっ!?💦・きゃ!?💦」


傑の大声に吃驚した俺と風香は、お互い傑の方に顔を向けた。見て分かる通り、傑の顔は確かに怒っていた。


傑「悟、風香ちゃん、こんなところで喧嘩はやめなさい。街の人達に迷惑を掛けているしドン引きしているじゃないか。それと悟、風香ちゃんは今サンダルを履いているだろう?彼女の為にペースを合わせてあげなさい。」

風香「ご、ごめん、夏油さん。私、悟さんに言われたことに頭にカッとなっちゃって。」


傑の発言を聞いた風香は、傑に自分がしてしまったことを反省しており、ちゃんと謝ってもいた。だが、俺はこの時、全く反省の色を出さなかった。それは、我儘なところが未だ抜けていなかったことと人のせいにしてしまったことだった。


悟「あ?俺は全く悪くねぇし、悪いのは俺じゃなくて風香だよ。💢」

風香「違うでしょ。そもそもこんな喧嘩を始めたのは貴方が悪いんでしょ。」

悟「俺じゃnーーー。💢」


俺が風香に反発をしようとしたその時、風香は壁の方に寄りかかっている俺の両側に、両手で「ドン」と手を付いた。先の時代の言葉だと、所謂「壁ドン」だ。いきなり壁ドンをされたが、俺の怒りは未だ消えてはいなかった。


悟「何だよ風香、いきなり。身長低い癖して俺に調子乗ってんじゃねぇぞ。💢」


俺が風香にそう反発すると、風香は見たことも無い恐ろしい形相で俺を睨みつけてこう言った。


風香「悟さん、あんまり私のことを舐めた口調で言ってると、貴方のことを飛ばすよ?私の強力な呪力でね。💢」

悟「あ?特級だとしても俺がお前に負ける訳ねぇよ。💢」

風香「最後に言うけど、本当に言ったことを後悔するわよ。本当に強力なんだからね。💢」

悟「は!?💦わ、わりぃ風香!俺が悪かったから許してくれ!!💦」


俺は風香の脅しを聞いて背筋が凍った。待てよ風香、お前そんなにやばい呪術を持ってたのかよ…。風香の恐ろしさと怖さを知った俺は、思わず跪いた。そして風香は、壁ドンをやめて俺にまた恐ろしい言葉を言った。


風香「分かったわよ、許すのは今回だけよ。次からはもう無いからね。💢」

悟「うげっ…。💦」


その言葉を聞いた俺は、風香を怒らせたりしたらとんでもないことを知り、もう二度と風香に反発しないようにしておこうとも感じた。

花よりも美しい君に愛を誓う。

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