コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
登場人物…甲斐田晴
ご本人様とは一切関係ございません
______
暗闇の中あんな事を考えていたけど
二度と開かないと思っていたものは開いてしまった
見慣れない天井が瞳にうつる
それと、心配そうに僕を覗き込んでいるメンバーと
後で聞いた話だけど、僕がトイレに行ったきり帰ってこなかったからスタッフとメンバーが探してくれたらしい
トイレに居なかったから畑の周りを探してたら、かなり重症の状態で発見されて病院に担ぎ込まれたって
昔から気になってたから表情のことも聞いてみたんだけど、何かを悟っていたかのように微笑んでたっぽい
完全に異例
僕、亡くなった直後の人の表情をノートにまとめてるんだけど、数万のデータがあるのに僕みたいな表情をしてる人は居ない
こんなこともあるんだなって思った
幼少期からずっと皆こうなるんだって思ってたから
僕は意識が戻ってからの間ずっとなんともいえない不思議な感覚だった
そして数日後 容態もだいぶ良くなった頃
案の定 皆に質問攻めされた
ポケットから大量の薬も見つかったみたい
誤魔化し効かないだろうな
情報量 多すぎるなぁ
なんて呑気なこと考えながら1個ずつ質問に答えていった
皆 真剣だった
そんな心配しますッ?!
って言ったら怒られちゃった
まぁ、そうだよね
迷惑かけたな
そういえば物心つく前頃からそうだったっけ
泣き虫で頼りなくて虐められてた
周りの皆は見て見ぬふりをしてた
死ぬまで永遠に友達だよって言ってくれた子も
知ってるんだ
永遠なんてない
皆 裏切っていく
裏切らなかったとしても僕より先に死んでいく
僕と仲良くなった人は皆 不幸になっていく
だから僕は一定の関係の人付き合いをしてた
でもにじさんじの人達は今までとは違った
優しかった
こんな僕でも認めてくれて
1人の人として接してくれた
油断しちゃったんだ、僕
1人居なくなってから気づいた
この人達と信用しあってたってことに
友達という関係を築いてしまったことに
もうこれ以上の犠牲は出したくないんですよ
これ以上 僕なんかに関わらないでください
って言う勇気も無い
だってそんなこと言ったらアニキがもちさんが社長が皆が傷つくから
まるで生き地獄
関わらないでって言うのも駄目
薬を沢山飲むのも駄目
リスカをするのも駄目
死ぬのも駄目
皆が傷つくから
悲しむから
僕の状態をみて病んじゃうかもしれないから
きっとこれは僕に下された天罰なんだろうな
僕は大罪を犯してしまった
一生 背をって生きていく
死んでもなお
前言撤回
永遠はある
だって今の僕がそうなんだから
終わり
________
あとがき
甲斐田の話 完結致しました、!
最後までタイトルが思いつくことなくずっと甲斐田の話というタイトルでした
後々、いい感じのが思いつけば修正しておきます
今まで読んで下さった方々ありがとうございました
これからは読み切り集や没作を投稿していくので読んでいただけると嬉しいです