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#夢小説
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レドの部屋
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コメント
1件
第2話、めっちゃ面白かったです!😆 まさかの上司陣がにゃん♡してる姿に爆笑しました。キコルがメイド適性覚醒したり、無自覚ファンサ炸裂する鳴海隊長の前髪かき上げシーンが特にツボでした…「ただ髪払っただけ」って言い切る天然っぷり、尊すぎます。保科副隊長のツッコミ役っぷりも安定の面白さで、防衛隊トップ3が猫耳で距離感ゼロになってるのがもう最高でした!午後もあるって現実突きつける保科、容赦ない(笑)。続き気になります!
大賑わいを見せるホール。
あの保科に弱音を吐かせるほどの鬼畜に仕上がっていた。
常識的に考えて、大の大人(成人男性就職済み)がふりふりエプロンのメイド服でいらっしゃいませご主人様♡するほうがおかしい。
キコルはこの場で堂々と動けるのは未成年女子の私しかいないと謎の自負を持ち、(実際その通り)下手に動けない上司陣を救うため、普段の彼女からは想像できないほどにこやかに、テキパキと客を片し始めた。
亜白はじめ、カフカレノ、厨房から顔を出した保科&鳴海まで動揺する始末。
キコルがこの場の誰より高いメイド適性を見せつけているところで。
保科&鳴海のペアが凄まじいスピードで料理を完成させていた。
もともと人並みに料理をする2人だが、キコルの覚醒に当てられてメイド料理プロレベルに覚醒したようだ。
いやどういうことだよ。
激闘の末、最後の”超萌え萌え♡虹色Aセット”が厨房から運ばれていったところで昼休憩のお時間がおとずれた。
「…終わった…か…」
「そうね…ようやく…」
「やっと…終わったんだ…」
「これが終わったら俺…」
「バカ、市川!フラグ立てんな!!」
「大声出さないで日比野カフカ…」
「早く家に帰って伐虎とふれあいたい」
「あのー盛り上がってるとこ悪いけど午後もあるからな?」
あえて現実を突きつけていく保科。
壁にもたれて疲れたスマイルを見せる。
水を打ったように静まり返る、人数に見合わない狭い控室。
「…副隊長ぉぉぉぉぉぉ」
「ああああああ現実なんて見ない見ないわあああああああああああ」
「ひどいですぅぅぅぅ」
「るっさい!音量バグっとんのか!」
かくして本当に束の間だった休憩時間は終わり、通称地獄のホールに猫耳メイド共が戻る。
新人三人組がホールに戻るのを死ぬほど嫌がったため、『大人の』上司陣が折れ、再び成人(就職済み)のにゃん♡が復活していた。
写真撮影におよそ2万ほどかかるのにもかかわらず、インターネット世界には最強猫耳メイド達の写真が大量に出回っていた。
特に人気なのが上司陣の猫耳のようだ。
冷静沈着な猫好きの猫耳と、客受けが群を抜いていい接客上手な猫耳と、前髪かきあげサービス付きの猫耳。
普通に儲かる。
本人たちの顔には何の需要が…とかいてあったが。
依然、無表情でおかえりなさいませ〜と繰り返す亜白。
手に持った丸トレーはみしみしときしんでいた。
その無愛想接客が逆にバズり、亜白のもとにも客が絶えない。
完璧な姿勢。
完璧な声量。
完璧な着こなし。
表情のみが虚無。
一部のファンには癖にぶっ刺さる代物だったようだ。
一方、天然ファンサで客を引きつけている猫耳前髪メイドはというと。
『ただ煩わしいから前髪を払っただけ』が女性ファンに致命傷を与え続けていた。
「ご注文は以上でよろしいでしょーかー…にゃん」
亜白と同じく、無愛想・ぶっきらぼう。
見下ろしたときにかかった前髪を。
何気なく。
特に何も考えず。
さらりと流す。
店が湧いた。
ちょうど目の前にいた客は魂がどこぞへ飛んでいき。
もはや自分が何をやらかしたのかもわかっていない鳴海を保科がひっ捕まえて裏方へ連れて行く。
「隊長」
「なんだ」
「今のはあかんやつですわ」
「なんのことだ」
「そこやあほ」
なんで無自覚やねんもうこの人尊いかよっっっというツッコミは飲み込んだ。
「前髪払いましたよね」
「それがどうした」
「ホンマにわかってないんですか…?」
「ただ髪払っただけだぞ」
「…さいですか」
保科は一旦、はぁぁぁぁとため息をつき。
苦々しい顔で笑う。
「もうこれ以上犠牲者だすのやめてもろて」
「だから…」
その時。ホールから切羽詰まった声が飛んできた。
「副隊長ぉぉぉぉぉ!!!」
「るっさいおっさん!どないした!!」
間髪入れずに怒鳴り返す。
厨房にいたはずのカフカが泣きそうな顔で手招きした。
「隊長と副隊長の2人にホール抜けられたら回りませんよ!!」
「鳴海隊長はともかく僕までそんな戦力の片棒かつがされてんの??」
「副隊長も自覚ないじゃないですかぁぁぁぁぁぁぁ」
はよ戻ってこいと言わんばかりのカフカの口にどこから持ち出したのか飴玉を突っ込む保科。
「だって副隊長!」
※息継ぎ
「さっきまで厨房とホール同時に見ながら指示出してましたよねぇ!?」
「は?? (by鳴海)」
なんだこいつバケモノか?と顔面に書いてある鳴海を横目に。
新人三人組の追撃は続く。
「注文処理誰より早いじゃないですかっ」
「ホールの注文詰まりを確認しながら」
「厨房の進行も見て」
「さらに隊長たちの様子まで確認してましたよね!?」
「当たり前やろ仕事なんやから」
「そのメイドに対する覚悟は一体どこからわいてるんですか?」
「…もうお前らうるさい!!さっさと仕事せぇ!!」
そして、小学校の卒業式みたく一言ずつ区切って言うのやめぇ!というのは覚えている人間がおそらくいないことから引っ込める。
わずかに耳を赤くした保科が全員裏から追い出した。
そういえば亜白一人にホールを任せ、その上厨房も投げてきているのだから裏に引きこもっていた亜白除く全員の罪は重い。
「亜白隊長すんません!!」
猫耳をつけ直して平謝りする保科。
亜白はそんな保科をちらりと見やり、淡々と。
「許す」
「!?寛大!!」
「問題ない」
「そこは怒っていいところだぞ、亜白」
珍しく至極真っ当なことを言う鳴海に亜白と保科は若干引く。
「大丈夫か鳴海」
「どっか打ちました?」
「心配するな!!」
「いやぁ…鳴海隊長はそないなこと言う人じゃない…」
「ボクをなんだと思ってる!!」
「無自覚ファンサする人」
「前髪のみで客を昇天させる人」
「お前らぁ…」
さて、鳴海の正論が見事なまでに受け流されたところで。
大変珍しいこの三人の絡みを隠し撮りしていた客。
本当に珍しい。
亜白。
保科。
鳴海。
この三人が。
猫耳で。
ふりふりエプロンのメイド服で。
普通に会話している。
防衛隊のトップクラス三人が。
こんな距離感で。
こんな表情で。
意味がわからない。
その時。録画していたはずの被写体三人がいきなりカメラ範囲外に外れた。
本気の接客タイムに入ったらしい。
高速で移動したのか。
何らかの技でもつかったのか。
真相は闇のままだったが。
まもなくして、とてもとても嫌そうにいらっしゃいませご主人様♡する保科と、おかえりなさいませ〜と、わずかな笑みをたたえて言う亜白と、ファンサして下さい!と言われて困惑する鳴海が目撃されたという。
なお。その後、その動画は『猫耳メイド三人組、突然消える』という謎のタイトルで出回ることになり、万バズを記録したらしい。
おそらく世界で一番強いメイド喫茶、閉店まで残り7時間。