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ー春菜視点ー
「ねぇ!明日遊び行かない?」
「おっ!いいな!どこ行きたいか?」
「ん、遊園地とか!」
「分かった笑行こうな!」
「やった!」
こんな感覚久しぶりだな。もう、死ぬって言うのに、、ほんと幸せだな…
「春菜…」
「ん?」
「なんでもないわ!笑」
「えぇ、なんかあるでしょ!」
「ううん、ただ名前を呼びたくなっただけ笑」
「え、照れる…」
「照れろ、照れろ!笑笑」
「いや、照れたくない…」
「もう照れてるよ?笑笑」
「バレてた笑笑」
なんか、こんな会話でも楽しいな…今顔真っ赤なんだろうな…そりゃそうよ、好きな人に名前呼ばれたんだもん笑。 明日楽しみ!どんな服で行こうかなっ!彼は可愛い系が好きだったよね?えー!じゃぁ、無難(ぶなん)にワンピースとか?いやいや、スカートとかの方がいいかな?!めっちゃ楽しみ!
「こんにちは!」
「えっと…?誰ですか?」
「お前っ!」
「浮気は駄目だよ?陸翔君?((ニコッ」
ひぇ…寒気が、すごいな…もしかして、あれが言ってた愛海って子?すごい可愛いな…
「帰れ!」
「えぇ、せっかくお話しに来たのに…
酷なぁ、」
「愛海お前!」
「凉音くん?!」
「はぁはぁ、、」
「…凉音お前ウザイ、消えろ」
その瞬間にバックからナイフを出して凉音を…
「うぐっ…」
「はははは笑」
「愛海お前…!」
「ん?浮気する陸翔君が悪いんでしょ?」
「先生呼ばないと…((ボソッ」
「呼んだらお前も殺るぞ?」
「はい…」
どうしよ、、目の前にはナイフを持った愛海、それを止めようとする彼、刺されて腹部から血が垂れている凉音、何も出来ない私。
さっきまでの楽しかった空気が嘘みたいに重くなる。
「凉音…」
「まだ生きてるの?」
「いや、違うけど…」
「もう一発か…((ニコッ」
その瞬間に凉音が立ち上がって愛海に覆(おお)い被(かぶ)さる。刺されたはずなのに…
「陸翔!春菜を連れて逃げろ…!」
「でも!凉音が!」
「お前!一生の彼女じゃねぇのか!」
「っ…!」
「俺が止める間行け!」
「分かった、」
「凉音に私を止めることができるかな?笑」
「春菜行くぞ、」
「え、うん、」
そう言って彼は私を抱き抱えた。私が軽い運動でも発作(ほっさ)を起こすことを知ってたみたい、、、
「すみません!105号室に刃物を持った人がいます!」
彼が必死に受付の人に話をする。大丈夫かな、
「あっ!いたぁ」
もう来た?!
「お前!春菜には手を出すな!」
「えぇ?無理に決まってるよねぇ?笑」
…わたしは…
「陸翔…大好きだよ…」
「春菜!」
走らなきゃ!遠くまで、できるだけ、人のいない所まで、愛海の殺る目的の人が私なら…私が逃げれば…他の人は助かる。 それにさっきの部屋に戻らないと…凉音が、凉音が!
「はぁはぁ、」
やばい手足が震える。発作が起き始めてるの?でも行かないと、行かないと、
走らなきゃ!
「凉音!」
「……」
「大丈夫、これをしとけば…」
「…」
やばいめっちゃ苦しい…息が、息が出来ない程に苦しい。
「もう、逃げ回ると大変でしょぉ?」
「ひぃ、」
愛海…さっきみたいに目が笑ってない。ほんとに私を殺るだけの目的で、来てるんだなって実感しちゃうよ…
「大丈夫、楽にしてあげるからぁ((ニコッ」
やばい、逃げないと…あれ、なんで逃げなきゃ行けないんだろ…私どうせ長くない命…なら、死んでも変わらないよね。じゃぁ私に出来る最後のことをやるだけ…