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第3話
次の日。
教室に入った瞬間、違和感に気づいた。
🐇「……あれ」
机がない。
僕の机だけが、消えていた。
モブ「ははっ、立ちっぱで授業受けるんじゃね?」
クスクスと笑い声。
🐇(……またや)
何も言えない。
探すしかない。
教室の後ろ、廊下、倉庫。
やっと見つけたのはーー
ゴミ置き場の横。
汚れた机。
上には、ぐちゃくちゃのノート。
踏まれた跡。
🐇「……っ」
胸が締め付けられる。
それでも、持っていこう手を伸ばしたとき。
バシャッ
上から、水がかけられた。
🐇「っ……!」
冷たい。
制服が一瞬で濡れる。
モブ「似合ってるじゃん、水たまり」
笑い声が、響く。
もう、何も感じたくないのに。
勝手に涙がにじむ。
🐇(……なんで、こんな……)
そのとき。
??「ーーやりすぎだろ」
聞き慣れた声。
振り向くと、
ifが立っていた。
モブ「またお前かよ」
いじめていたやつが、舌打ちする。
ifは何も言わずに、僕のところまで来る。
濡れた制服を見て、眉をひそめた。
🤪「……寒いだろ」
自分の上着を脱いで、そっとかける。
🐇「え……」
🤪「着とけ」
ぶっきらぼうだけど、手は優しい。
🤪「行くぞ」
そのまま、手を引かれる。
🐇「ちょ、待っ……」
周りの視線なんか気にせず、歩いていく。
人気のなり階段の踊り場。
やっと足が止まる。
🐇「……なんで」
また同じ言葉が出る。
🐇「なんで、こんなに……」
助けてくれるのか。
優しくするのか。
ifは少し黙ってから、
🤪「昨日も言っただろ」
そう言って、僕の頬に手を伸ばす。
びくっと体が揺れる。
でも、逃げなかった。
🤪「ほっとけねぇって」
親指で、涙を拭う。
🤪「……それに」
少しだけ顔を近ずけてくる。
距離が、一気に縮まる。
🤪「お前、危なっかしすぎ」
息がかかるくらい近い。
真相の音がうるさい。
🐇「っ……」
言葉が出ない。
するとifは、小さくため息をついてーー
ぎゅっ
いきなり、抱きしめた。
🐇「え……?」
🤪「……我慢すんな」
耳元で、低い声。
「しんどいなら、しんどいって言え」
その言葉で。
また、涙が溢れる。
🐇「……っ、むり、や……」
初めて、本音が出た。
🐇「もう、やだ……」
震える声。
ifは、抱きしめる力を少し強くした。
🤪「……そっか」
優しく、背中を撫でる。
🤪「じゃあ、もう一人で耐えんな」
少しだけ離れて、目を合わせる。
すごく近い距離のまま。
🤪「俺に頼れ」
そのままーー
額が、こつんと当たる。
🤪「……守るから」