TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ある夕方。

大学の帰り道、少し人通りが少ない道を歩くふたり。

ジョセフは、さっきまで一緒に歩いていた友だちと別れて、シーザーと並んで歩いている。

ふたりとも、どうやって話そう、と考えていた。

沈黙の中、ジョセフが勇気を出して口を開く。


「あのさ…!」


シーザーが横目で見る。


「なんだ?」


ジョセフが、ポケットから手を出し、意を決して、シーザーの手を握る。


「手…繋がね?」


シーザーは驚く。

でも、拒否はせず、少し間を置いてから答える。


「……構わない」


その瞬間、ジョセフは心の底から嬉しい、と思った。

「やった……!」なんて思いつつも、顔は真剣そのもの。


ふたりの手が触れてるだけで、歩くリズムが自然と揃う。


「意外と悪くないな…」


シーザーがつぶやく。


「だろ??」


ジョセフが誇らしげに笑う。


街灯の下で、ふたりの影がくっつくように伸びる。

誰も見てない。

誰にも邪魔されない。


ジョセフが、ふと、照れ隠し気味に言う。


「俺さ、…ずっとこれしたかったかも」


シーザーは、少し息を吐いて、微笑む。


「気づくのが遅いぞ、スカタン」


でも、これ以上の言葉は必要ない。

手を握るだけで、沈黙だけで、お互いの気持ちが分かる。

駅に着く頃には、ふたりとも少しだけ顔が赤くなっているけど、自然な笑みがこぼれる。


「じゃあ、また明日。明日も手…繋いでいいか?」


ジョセフが勇気を出して言う。


「あぁ、当たり前だ」


シーザーが答える。


こうして、友情と偶然が、少しづつ恋に変わっていく。

この作品はいかがでしたか?

8

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚