kn__
俺は彼を……スマイルを愛していただけ
クラスの奴は全員俺の事を忘れているんだ
昔仲良かった奴だって、先生だってみんな俺の事を忘れる
俺は他人が嫌い、そもそも人間が嫌い
だから不登校という道を選んだ
人間が嫌いだから、俺自身のことも大嫌いだ
そんな人生に終止符を打ちたくて
去年の夏、
自ら命を絶った
9月1日……1年の中でいちばん自ら命を絶つ人が多い日
その日に自ら命を絶った
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夏休み前、俺は夏休みの課題やら、たくさんのプリントを貰うために一度学校へ行った
学校はさすがに留年は嫌なので、必要最低限出席しているが…
毎回味わう久しぶりに制服を着たあの瞬間
とても嫌で、苦痛だったことをよく覚えている
学校に着いても、周りの人からは
「あんな人学校にいたっけ」
とか
「転校生?」
とかばっかり言う
たまに覚えている人もいたけれど
「なんで今更来たんだよ」
とか
「陰キャが無理して来んなよ」
とか
俺に聞こえるように行ってくる
それがいちばん辛かったかな
来たくて来てるわけじゃないのに
走って職員室に向かっている途中
曲がり角で人とぶつかってしまった
あの瞬間はとても絶望した
けれど、その人はみんなとは違くて
「すみません」
と謝ってくれた
そして、もっと驚いたのが
「きんときさんだよね、久しぶり…?」
「俺が一方的に知ってるだけかな…」
あの瞬間だけは忘れられない
7月の下旬のことだった
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それからというもの、いつの間にか俺は彼のことが好きになっていた
でも、死にたいという欲は消えなかった
彼と話したのはその1回だけ
もっと話したかったので、今となっては死んでしまったことに後悔している
それでも今、彼と一緒にいれるということは事実である
彼はとても優しいから、「話したいことがある」と言えば聞いてくれるに違いないと思った
それは的中した
スマイルだけ見えるように現れたのは、俺はスマイルだけに見てもらいたい
そう願ったから
他の人なんていらないよ
これからはずっと一緒にいようね
kn「スマイル、おやすみ」
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終わりです;;;;
急にknさんの過去編はいりました
めちゃくちゃ無理矢理感あるし駄作に入っちゃうかもですね……
もっと長くする予定でしたが、省略しないととても長くなることに気づいたのでここで終わらせていただきます
この第7章だけで1000文字⤴︎︎︎です、お疲れ様でした‼️
とにかく私はドロドロしたものが大好きです
次回作も良ければ見てってください
コメント
6件
会話が最後って言ってたし…おやすみって…そういう…?
はわわわゎ!!良きです.ᐟ.ᐟ knさんがsmさんしか要らないっていう重たい内容がすこしかるく書かれてて読みやすいし、そのお陰で妄想??というか想像的なのが自分の中でできてすごい良かったです.ᐟ.ᐟ.ᐟ夢の中で話したいっていうknさんの気持ちもなんとなくわかってすごーって思いましたね♩♩> △ < また楽しみに待っておきます‼️
凄く面白かったです!! きんときさんの過去で辻褄が合うのも凄いなと思いながら読ませて頂きました! 次回作も楽しませて頂きます!