治の瞼が微かに開き始めた。
中也は胸の中で湧き上がる感情を押し殺しながら、じっと弟の顔を見つめていた。
治の目が徐々に焦点を結び、ゆっくりと中也の姿を捉えた。
治「…中也?」
その声はか細く、まるで夢の中で囁かれたかのようだったが、中也にとっては何よりも嬉しい瞬間だった。
彼は治の手を強く握り返し、涙を堪えながら笑みを浮かべた。
中「お前、本当に目を覚ましたのか…。」
中「よかった…。」
治はゆっくりと状況を理解しようとしていたが、体力が著しく衰えていることに気づいた。
何が起こったのかを思い出そうとするが、頭の中はまだ朦朧としていた。
治「僕、どれくらい寝てたの…?」
中「10日間だよ。」
中「お前が倒れたとき、俺は本当にどうなるかと思ったんだ。」
中「ずっと心配でさ…。」
治は目を閉じ、静かに息を吐いた。
治「…中也がそばにいてくれて、僕は幸運だな。」
⚠️
誤字があるかもしれません。
見つけたら教えて下さい。
修正致します。
(2024/10/03 18:36:29)
コメント
1件
やばい好きっ。幸運だなとか最高すぎるやん♡相変わらず神作ですね☆